大人気アニメ「ワンピース」の映画最新作「ONE PIECE FILM RED」(2022年8月6日ロードショー)。この映画に赤髪海賊団の大頭「赤髪のシャンクス」の娘が登場する、と発表され、ファンの大騒ぎが始まった。原作にない設定だが、この映画は原作者の尾田栄一郎さん(47)が総合プロデューサー。描けなかったストーリーがあるのでは、と期待しているのだ。一方で、「後付やめなよ」「実の娘とは言っていない」「おっさんの作り話」などと冷めた感想を述べるファンも居る。実際のところ、ファンなら「楽しんだ者の勝ち」という展開だ。
シャンクスの「妻」は誰なのか?
シャンクスの娘の名前は「ウタ」。世界中が熱狂する歌姫で、その歌声は「別次元」。ライブは海賊、海軍、ありとあらゆる世界中のファンが会場を埋め尽くす。公開された特報映像ではシャンクスがウタに、
「ウタ、離れていてもお前は一生俺の娘だ」
とのセリフから始まる。シャンクスに娘がいた、という設定はファンの度肝を抜くものだった。それだけに最初は、「後付やめなよ」「実の娘とは言っていない」「おっさんの作り話」などといった感想があった。もともと「ワンピース」に登場する設定は、血が繋がってはいなくても「息子」「兄弟」「兄ちゃん」などと紹介したり、呼んだりしている。だから「俺の娘」とは言っても一時期だけ面倒を見ていた可能性もあるわけだ。ところが、今回はシャンクスの「妻」は誰なのかで盛り上がり、不倫説、女ったらしのクズ説まで飛び出した。
尾田さん「あの人かなー。あの人だろうなー。」
ウタはシャンクスと誰の間に生まれた子供かの議論で盛り上がり、4月13日には「シャンクスの娘」と共に「マキノさん」がTwitterのトレンドワード入りした。マキノは、主人公のルフィが生まれたフーシャ村で酒場を営む女性。ルフィの良き理解者でお姉さんのような存在。実はマキノ、第614話で赤ちゃんを抱き上げる描写がある。作者の尾田さんはマキノの夫について、
「やはり、あの人かなー。あの人だろうなー。」
とコメントを出した。原作に登場した有名人物であるのは間違いなく、赤ちゃんの髪の毛が赤い色だったため、シャンクスの子ではないのか、という考察が出た。そのほかには、ルフィの義兄のエース、サボなどの名前が挙がったが、どれも決定的な「証拠」はなかった。しかしこの2017年12月頃の騒ぎをファンは覚えていて、「シャンクスの娘」が出るとマキノの娘だと話題になったのだ。それがあらぬ方向に話が展開してしまう。
「やっちまったモンはしょうがねェ」?
第614話のタイトルが、
「やっちまったモンはしょうがねェ」
だったからだ。これがシャンクスの言葉だと勘違いする人が出た。このセリフはゾロのもの。魚人島「リュウグウ王国」でネプチューン王や兵隊に攻められたナミ、ウソップらがその場から逃げようとしたところ、ゾロが現れ騒ぎを大きくしてしまう。それでゾロが、
「やっちまったモンはしょうがねェじゃねェか!!!」
と開き直る、というもの。「シャンクスの娘」のウタの髪は真ん中から半分赤く、半分は白い。そのため母親は白い髪である、との考証も出た。マキノの髪の色は黒。マキノの抱いている赤ちゃんがシャンクスの子だとすれば、ウタは別の女性との子供。
「シャンクス不倫説が浮上するんだがwwww」
「みんなマキノさん 遊ばれちゃったのかなぁ?って 心配していますね」
「仮にウタが実子だったらシャンクスが性欲の塊のただのクズ野郎になるじゃん」
「シャンクスが部類の女好きに落ち着く 各港にシャンクスの遺伝子とか凄過ぎ!」
などといったことがTwitterで呟かれることになってしまった。
いったいウタとはどんな人物なのか。シャンクスの実の娘なのか。映画の公開を待つしか無い。
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