安倍晋三元首相(享年67)の国葬中止を求めるテロ予告メール。全国の自治体にばら撒かれている。中止しなければ「全国の子供を海外製スタンガンで気絶させたうえで誘拐する」というもの。どこかで見たような脅迫文だ。いったいどんな人たちが国葬中止を求めているのだろうか。
子供に高性能爆弾をくくりつける
滋賀県草津市のHPにはテロ予告メールのほぼ全文が掲載されている。それは、
「9月27日に開催される安倍晋三元総理の国葬を中止するよう強く求める。中止にならなければ、国葬会場である日本武道館に小中学校から盗んだ濃硫酸等をまく。そして、全国の子供を海外製スタンガンで気絶させたうえで誘拐する。誘拐した子供に高性能爆弾をくくりつけ、全国の公共交通機関や商業施設など人が集まりそう場所に特攻させる。自治体の役所と施設に自動ホスゲン散布機を設置しておく。」
これは今月中旬、人気アニメ「ご注文はうさぎですか?」の名古屋での展示会中止を求める脅迫文とよく似ている。
「ごちうさ」とは違い何の捻りもない
それは、
「中止にならなければ、展覧会会場に塩化シアンをばら撒きに特攻する。7月16日に貴様のとこの市内の子ども334人を誘拐し、高性能な爆弾を仕掛け、その人間爆弾を公共交通機関や商業施設などの人が集まりそうな場所に特攻させる。役所と施設に自動ホスゲン散布機を設置しておいた」
というものだ。ただし、「ごちうさ」の場合は掲示板「2ちゃんねる」発祥の「ハセカラ民（恒心教徒）語録」を使ったり、「334」という関連ワードを使う様々な捻りがあった。それでネットでは直ぐに愉快犯認定された。しかし今回、それらしき形跡はない。同一人物(または団体)が仕掛けているのでは、との推測も出たが、模倣犯の可能性が高い。
「あべ正治」って誰？
2022年7月22日午前、東京都千代田区の首相官邸前で国葬に対する抗議デモが行われた。主催者は約400人のデモと発表したが、その様子がテレビで放送され、「参加者は100人いないのでは？」などが囁かれた。しかし、そんなことよりも注目されたのがプラカードや垂れ幕などの文字。「日本人が書いたのか？」といったものが散見。例えば「国葬上めろ」、また「統一教会」を「統一『協会』」と書いている。また、「反対」の「対」の字が日本の書き順ではそうはならない形だ。「あべ正治」といものもあった。そんなこんなで「周りの人も間違いを正さない、気づかない？」といった声が出た。Twitterでは、
「お前ら一体何者だ！？ 小学生でもこんなミスはしない」
「誤字じゃねえよ、字の使い方を知らないんだよ」
「沖縄の基地反対の人たちと同じ匂いがする」
「このパネルの上の紙を剥がすと『東京五輪反対』『戦争法反対』とか出てきそう」
などといったことが呟かれている。
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滋賀県草津市のHPに掲載されたテロ予告メール