「コンシェルジュ」シリーズなどで知られる漫画家の藤栄道彦さんのtweetがバズっている。

安倍元首相が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件。逮捕された奈良市に住む無職、山上徹也容疑者(41)の供述「信用している人間ていない…よね?」というもの。この事件、山上容疑者の生い立ちや心理状態、旧統一教会との関係がクローズアップされるなか、それはエセ専門家の「想像に過ぎない」と、警鐘を鳴らす動きもある。

違う動機を話し出す犯人が多い

藤栄さんは2022年7月18日、

「まさかとは思うのだけれど、山上徹也の供述そのまま信用している人間ていない…よね?」

と呟いた。これに現在1.6万の「いいね」と3100を超えるリツイートが付いている。山上容疑者の供述については首を傾げる人も多く、週刊誌「女性自身」が18日に配信した記事「安倍元首相を暗殺した山上容疑者の今後は?『死刑の可能性低い』と元東京地検特捜部検事」で、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(65)は、山上容疑者の供述に違和感があるとし、

「私の検事としての経験上、容疑者が犯行動機について事件直後からペラペラしゃべるというのは、どうも引っかかります(中略)これは一般論ですが、犯行に至ったある動機を隠したい場合、違う動機を話し出す犯人が多いとされています」

と書いている。

何かを隠そうとしてるように思う

筑波大学で犯罪心理学などを研究する原田隆之教授(58)は、Yahoo!ニュースに19日、「安倍元総理銃撃事件、山上容疑者の心理分析は正しいのか?」との記事を寄稿。「専門家」と称する人間がメディアに登場し、さしたる根拠のない思い込みで無責任な発信をしている、とした。

「犯罪者は、一般の人々からすると、にわかには信じがたいゆがんだ考え方(認知)をすることがあるし、感情や行動の統制に大きな問題がある場合もある」

容疑者は嘘をついているかもしれない、警察は核心に触れる部分を外に出していない可能性もある。

「貧弱な知識と『ストーリー』を組み合わせて、ニュース番組で自説を開陳するということが日常的に横行するようなことは、けっして看過できない事態である」

と苦言を呈した。

先の藤栄さんの「信用している人間ていない…よね?」tweetには、

「信じてるというか 利用してる人が大勢いると思う」

「分かりやすいストーリーに誘導して、何かを隠そうとしてるように思う」

「供述がいちいち出来すぎてて気持ち悪いですね」

「事件発生後、たったの13分で名前から20年近く前のたった3年しかいなかった自衛官の情報 卓越した調査能力です」

「安倍さんを亡き者に出来て 自衛隊を貶めることが出来て 統一教会を矢面に立たせる事で、、、」

などといったリプも付いている。

 

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(リンク)

藤栄道彦さんのtweet

https://twitter.com/michihikofujiei/

status/1548744843186548736

原田隆之教授のYahoo!ニュース「安倍元総理銃撃事件、山上容疑者の心理分析は正しいのか?」

https://news.yahoo.co.jp/byline/

haradatakayuki/20220719-00306252

女性自身「安倍元首相を暗殺した山上容疑者の今後は?『死刑の可能性低い』と元東京地検特捜部検事」

https://jisin.jp/domestic/2119447/2/