文春の「お米を買えない」は捏造だと話題　シングルマザーを叩いたのではなく「お前らメディアに向けたもの！」

「文春オンライン」が6月13日に配信した「お米を買えないシングルマザーを猛批判」の記事に「捏造」だと批判が起こっている。

日本は絶望の国であり、その象徴の一つとして弱者叩きがある。貧困でお米が買えないひとり親家庭に対し、「嘘つくな！」「子育ての権利を与えるな」との罵詈雑言が向けられた、との内容だが、掲示板「5ちゃんねる」では、「どこで叩いてるの？」と文春の誤報が指摘されている。シングルマザーを叩いたのではなく、「嘘吐きメディア」を叩いたのだという。

日本は絶望の国？

記事全体は日本人の劣化をテーマとしている。貧困家庭が急増し、和も思いやりも無くなった格差社会、不寛容社会。日本で暮らす外国人は「異物」。非情に接している、というもの。その象徴の一つが弱者叩き。貧困でお米すら買えないシングルマザーにこんな罵詈雑言が向けられた。

「家計簿チェックしろ」「米買わないで、ほかの高いもの買ってんじゃね？」「米も買えない親に子育てする権利与えるなよ」「ひとり親世帯だけ給付金とか散々もらってるくせに、何言ってんだよ」「シングルマザー保護し過ぎ」

確かにこうした書き込み、「5ちゃんねる」などで見たことがある。しかしこれ、シングルマザーを叩いていたのではなく、これを報じたメディアを軽蔑、「嘘をつくな！」とバカにしたものなのだ。。

主食が買えない「よくあった」が21％

文春がネタ元として取り上げたのは、共同通信が昨年11月15日に配信した「ひとり親、米を買えず5割超　物価高で、支援団体が調査」という記事。「シングルマザーサポート団体全国協議会」の調査を取り上げた。同協議会の発表資料を見ると、物価高騰の影響を受け、「米など主食が買えないことがあった」人は、「よくあった」が21％、「ときどきあった」が35％というもの。そして、この時話題になったのは共同通信の「米を買えず5割超」の見出し。物価高なのは確かだが、お米は安く抑えられていてノーブランド米ならば5キロ千数百円で買える。そのお金も出せないシングルマザーが5割超？何を買って食べているのか？となり、先のようなコメントが並んだのだ。