「メリークルシミマス」「サンタ狩り」「クリぼっちで死にたい」「リア充爆発しろ!」「正拳突きしようぜ!」―――クリスマスシーズン、こんなことで騒いでいたオタクはどこに行ったのか?と発祥の場、掲示板「5ちゃんねる」(2ちゃんねる)で話題になっている。

もともとはネタ。それに乗っかって騒いで楽しんでいた。ところがリアルな人が現れ実行。驚いて冷める結果に。自虐ネタを披露すると、攻撃されマウントを取られる。ネタをネタとして楽しめない窮屈な世界になった、のが原因という。

「ネット全般知能が低下してる」

12月24日のクリスマスイブ「今オタク『…』『…』『…』どこ行ったんや」の呼びかけが「5ちゃんねる」に出た。「2ちゃんねる」時代からクリスマスシーズンに盛り上がるネタ。一般メディアでも取り上げられ、実際に行動に移す人、SNSで発信する人も多数いた。ところが、あまり見なくなり、「5ちゃんねる」でも話題にならなくなった。陳腐化、時代の変化、当時騒いだオタクが卒業、という解釈は簡単にできるが、ではなぜ今のオタクはこうしたポリシーを引き継がないのか、との議論になった。

「もうジョークすら言えなくなってるんや」

「ネタをネタと楽しめないやつ増えたよな ネット全般知能が低下してる」

「なんでもかんでも嘘松扱い 乗ってくる人間が減ったしなあ」

では、なぜネタをネタとして楽しめなくなったのか。

SNSは「マウントの取り合い」

それは、ネタなのにそれを本気にして実行する人が現れたこと。例えば押しキャラ。「俺の嫁!」と言ってアピールしたところ、本当に二次元キャラと「結婚」しようとする人、結婚式をあげる人が現れた。そのキモさに凍り付いた。また、「無職」「童貞」の自虐ネタで盛り上がった時代があったが、それをマジで「差別」などと攻撃してくる人が増えた。

「昔は無職童貞ネタにする余裕があった 今じゃ奴隷が鎖でマウント合戦」

「そりゃ自虐ネタにマウント取るやつ増えて自虐ネタは終わるよ」

「もう茶化すゆとりすら失って 煽り散らすようになってもうた」

今のSNSは「マウントの取り合い」。自分では面白いネタを言ったつもりが自滅させられる状況。自虐すれば「待ってました」とばかりにそこを攻撃されるという。

「声優監視」はVTuberの監視へ

「声優監視」もいつか聞かなくなった。声優はファンサービスでクリスマスをどう過ごしているか、過ごしたのかをSNSで発信していた。それを監視。異性の影はないのかなどを調べ、ネットで話題にした。やがて声優はそれを逆手に取り、クリスマスに生配信、アリバイ作りを始める。また、2010年代に声優ブームを作った人気女性声優は軒並み結婚。監視する対象が減った。そして忘れてはならないのがVTuber人気。昨年は「兎田ぺこら」がクリスマスイブの生配信を行う予定だった。ファンはケーキやチキンを買い、モニターの前で配信を待っていた。ところが、何の説明も無しに配信は行われなかった。落胆したファンらは「チキンが冷めてしまった」「ケーキが食べられなかった」と嘆いた。これが「冷めたチキン騒動」と大騒ぎに。「5ちゃんねる」でも話題になり、配信が無かったことを嘆く長文が掲載された。ネット上では、VTuberを監視している人たちが声優監視民の「成れ果てなのでは?」と言った声が出ている。

 

(関連記事)

声優の平野綾さん「私がアニメの仕事を辞めれば済む話」 出演すれば決まって殺害予告が出る悩み

https://nnjnews.net/?p=9381

「ぼっち・ざ・ろっく!」声優・青山吉能さん、フレッシュネスバーガーイベント後、事務所の発表にファンが茫然

https://nnjnews.net/?p=9352

「声優の名前を見ると凍り付く!」 諏訪部順一さんの自撮りがYahoo!ニュースランキング急上昇の理由

https://nnjnews.net/?p=8977

(リンク)

5ちゃんねる「昔オタク『メリークルシミマス』『性の6時間がさぁ』『クリぼっちで死にたい』」「今オタク『…』『…』『…』どこ行ったんや」

https://nova.5ch.net/test/read.cgi

/livegalileo/1671859322/