「おっちゃん、触ったらあかんやろ」と一喝。痴漢を確保し警察に引き渡したのは、第5代WBO女子世界ミニフライ級を4度防衛した池原シーサー久美子元世界チャンプだった、とネットで話題になっている。大阪府警曽根崎署は1月24日、出花久美子さん(38)に感謝状を贈呈した。出花さんの旧姓は池原。夫は修斗環太平洋ライト級チャンプで柔道家、総合格闘家の出花崇太郎選手(キャプテン☆アフリカ、37)。

鍛えているから勇気が出せる

報道によれば、昨年12月21日、大阪市内を走行するバスの中でおかしな動きをする男を目にした。「ボクシングの経験から」それが分かったという。男は前の座席の女性の髪の毛を触り、座席に腕をもたれかけていた。別の女性が座った時も同じ動作をしため、その様子をスマホで撮影。女性に声を掛け座席を移動させた。終点のJR大阪駅でバスを降り、男を呼び止め、「おっちゃん、触ったらあかんやろ」と一喝。男が「証拠は?」と威嚇したが、出花さんは動画を見せ、男を確保。110番通報し警察に引き渡した。男は70代。捜査が続けられている。

「鍛えていたこともあり勇気を出すことができた」

感謝状は男を確保し警察に引き渡したこと、女性の安全を守ったこと、撮影した動画の提供など捜査に貢献したことで贈られた。

世界戦の動画を元所属ジムが配信

出花さんは大阪出身だが両親は沖縄出身。それでリングネームを「池原シーサー久美子」にした。フュチュールジムに所属し2012年3月27日にプロデビュー。13年3月3日にG Legend初代ミニフライ級チャンピオン。14年9月20日、WBO女子世界ミニフライ級王座決定戦に勝利し世界王者に。4度防衛したあと崇太郎選手との結婚を発表し引退した。引退は16年12月。プロでの戦績は12戦 9勝(3KO)1敗2分。長女を出産し暫くは主婦をするも20年7月に叔父が経営する、自身のボクシング人生のスタートとなった「ABCボクシングジム」のトレーナーとなる。ただ、今回の報道で出花さん職業を「アパレルショップ経営」と書いているメディアもある。出花さんは1月24日、自身のInstagramを更新し、

「フュチュールジム公式YouTubeにて池原シーサー久美子が世界戦した動画が本日アップされました!」

と報告した。プロでの最高試合だったという。複数のメディアで痴漢撃退の報道があったため、出花さんはどんな選手だったのか、ジムが気を利かせアップしたものと思われる。

 

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(リンク)

池原シーサー久美子Instagram「プロで私の最高試合でした」

https://www.instagram.com/p/Cny4JE7vvnE/

フュチュールジム公式YouTubeチャンネル「WBO女子世界ミニフライ級王座決定戦 池原シーサー久美子 vs グレッチェン アバニエル」

https://www.youtube.com/watch?v=TlrBwgJDsy0