米スポーツ専門局「ESPN」など複数の海外メディアが、バンタム級4団体前世界王者・井上尚弥選手(29、大橋ジム)と、WBC&WBO世界スーパーバンタム級同級王者・スティーブン・フルトン選手(28、米国)の世界戦が合意、5月にも日本で行われると報じた。
しかも、井上選手が勝利すれば、年内にもWBA&IBF同級王者のムラドジャン・アフマダリエフ選手(28、ウズベキスタン)との統一戦が実現するという。一気に4団体統一。ただし、アフマダリエフ戦の実現理由、ネガティブ要素が満載だった。
フルトン選手と世界戦実現の理由
「ESPN」などによれば、今年5月にも井上選手とフルトン選手の世界戦が実現する。両陣営が合意した。どうして井上選手の世界挑戦がこんなに早く決まったのか。それは井上選手がバンタム級4団体のベルトを返上直後(1月13日発表)、WBOが世界一位にランクインしたため。人気カードを獲得する既定路線の可能性がある。「ESPN」によれば、試合は日本で開催され、その模様は「ESPN+」が中継する。放送は米国時間で火曜日の午前中だろうとした。この情報の詳しさ。現実的なものということが分かる。しかも、井上選手が勝利したとして、年内にもWBA&IBF同王者のアフマダリエフ選手との統一戦が行われる可能性があるという。ただし、アフマダリエフ選手となぜ戦えるのか。理由は、ネガティブ要素満載だった。
「やってやろうじゃねぇか!!!」
アフマダリエフ選手のプロモーター、エディー・ハーン氏(43)が語ったもの。ニュースサイト「Newsofmax」や「Boxing News 24」などに掲載された。ハーン氏によれば、アフマダリエフ選手は井上選手、フルトン選手に比べかなり弱い存在の選手。両選手と試合することなど考えられなかった。そんな時、井上選手とフルトン選手の対戦を聞いた。驚いた。果たして井上選手はフルトン選手に勝利できるのか。井上選手はバンタム級4団体を統一したけれど、フルトン選手と同レベルに強いファイターはいなかった。
「フルトンに負ける可能性がある」
井上選手はSバンタムでも4団体を統一。唯一無二の存在を目指している。フルトン選手に勝てば、次に望むのはアフマダリエフ選手との統一戦。これを断れば井上選手の目標の「障害」になってしまう。それは気の毒。そうならないよう、もし勝利できたならばアフマダリエフ選手を「差し出して、勝利してもらう」。それが年内でもいい、との内容だ。かなりの皮肉とも取れる。井上選手はTwitterで1月19日、
「色々と噂が飛び交っている まじでやれるんか!?!? やってやろうじゃねぇか!!!」
と投稿した。これはフルトン選手との対戦のことだ。
ハーン氏の談話が井上選手に届いているかどうかは分からない。5月とも言われているフルトン選手との試合に勝利すると、あっという間にSバンタム4団体統一が達成される、そんな可能性が高いわけだ。では統一後、次の目標はどうするのか?強すぎるがゆえにとんでもない贅沢な悩みが爆誕してしまうことになった。
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(リンク)
井上尚弥選手Twitter「やってやろうじゃねぇか!!!」
https://twitter.com/naoyainoue_410/
ESPN報道「スティーブン・フルトン選手との試合に合意」
https://global.espn.com/boxing/story/_/
id/35474707/naoya-inoue-stephen-
fulton-agree-122-pound-title-bout
Newsofmax報道「勝ったら年内にもアフマダリエフ選手戦」
https://newsofmax.com/eddie-hearn-wont-