日本経済新聞は2021年3月2日、「一部不適切な表現があった」とし、その部分を削除した。電子版有料「経営者ブログ」で、IIJ(インターネットイニシアティブ・ジャパン。会社名は株式会社インターネットイニシアティブ)創業の同社鈴木幸一会長(74)の「重要な仕事、『家事』を忘れている」というブログだ。

削除された箇所は「女性が昔ながらの主婦業を徹底して追求した方が」という部分。これが女性差別だとして批判を浴びていた。

 

「口にしようものなら、徹底批判されそうである」

 

日経新聞が「一部不適切な表現があり、筆者の承諾を得て当該部分を削除しました」に該当するのはこれだ。

「男女を問わず、にわか知識で言葉を挿むような審議会の委員に指名されるより、女性が昔ながらの主婦業を徹底して追求した方が、難しい仕事だし、人間としての価値も高いし、日本の将来にとっても、はるかに重要なことではないかと、そんなことを思うのだが、口にしようものなら、徹底批判されそうである。本当の男女差別をなくそうということであれば、目先の形だけを追求していても仕方がない気もするのだが」

 

40歳過ぎの社員が「ねぎま」を知らなかった

 

ブログの内容としては明治生まれのお母様がどのように主婦業を頑張っていたのか、について書かれ、

「年齢を重ねる度に、主婦という仕事、料理に始まって、あらゆる家事を磨き上げることほど、難しく、大変な仕事はないと思うようになった」

としている。書くきっかけとなったのは、40歳過ぎの社員が「ねぎま」を知らなかったこと。鈴木会長にとっては子供のころは一般的な家庭料理だった。家庭料理の種類も年々、少なくなっているようだ、とした。

 

ネットでは「女性が昔ながらの主婦業を徹底して追求した方が、難しい仕事だし、人間としての価値も高いし、日本の将来にとっても、はるかに重要なことではないか」

この部分が切り取られ、強調され拡散した。鈴木会長が、

「口にしようものなら、徹底批判されそうである」

というのが現実になった。

(リンク)

重要な仕事、「家事」を忘れている経営者ブログ 鈴木幸一 IIJ会長

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ010AQ0R00C21A3000000/