「リコールを成立させないような工作、政治の悪意があるとしたら極めて問題だ」

武田邦彦中部大学特任教授(77)は2021年3月5日放送のネットニュース番組「虎ノ門ニュース」に出演し、そう語った。

実は、昨年の6月2日に行われた「愛知県知事リコールの会」設立記者会見で登壇した5人は、高須克弥院長以外の4人が「虎ノ門ニュース」メンバー(武田教授、竹田恒さん、百田尚樹さん、有本香さん)。それなのに番組でリコール問題を扱わないのはおかしいという批判が来た。それに応える形で、リコール運動の発起人の一人である武田教授に、ジャーナリストの須田慎一郎さんが話を聞いた。

 

「マスコミも選管も、とにかくリコールはやりたくない」

 

選管が発表したリコール署名は全体で43万5000筆。その中の83.2%が有効ではなく、有効でない中の90%が同一筆跡だった。また、有効でない中の48%が他県の人、死者、など選挙人名簿にない人だった。武田教授は、

「リコールしにくいように(署名集めのシステムを)作っていて、選管は管理すればいいんだと。『県民の世話をする?ふざけんじゃないよ!』という態度に終始した。愛知県の新聞、テレビも報道せず。愛知県のマスコミはリコール活動は『反政府活動』だ、みたいな取り扱いなんです。犯罪活動だからそんなもの取り扱うか、と」

「マスコミも選管もとにかくリコールはやりたくない、という態度で行動したのは間違いない」

とした。それは昨年6月2日の記者会見から風当たりの強さを感じた。登壇していた有本さんが怒りの表情を見せたのは有名だ。

 

分からなかった「先生、通らないんですよ」の声

 

武田教授が発起人の一人になったのは河村たかし名古屋市長(72)に頼まれたから。教授自身も大村秀章知事(60)の「あいちトリエンナーレ2019」を巡る動きに疑問があった。そして協力しようと張り切っていた。しかし、

「事務局から一本の電話も掛かってこなかった。ゼロ」

そんなある日、運動員から相談が来たという。

「先生、通らないんですよ」

何のことか分からなかった。聞いてみると選管が署名を受け取らないのだという。署名活動は机に署名簿を置き道行く人に記入を呼び掛けるもの、と思っていたが、委任を受けた「受任者」は一軒一軒の家を回って署名をお願いしていた。しかも厳密な記述が求められ、「一丁目」を「1丁目」と書けばアウトになる。

 

偽造署名事件で「武田がどうのこうの」言われた

 

「83.2%が無効というのは信じられない」と教授は言う。リコール運動は庶民の草の根運動であり、今回の運動は真面目に行われた。リコール運動の素人が一生懸命やって署名を集めても選管に「ダメだ!」となった。しかも、リコール活動をした真面目な県民が批判の対象とされている。

「そういう工作があるとしたら、これだけ政治の悪意があるとしたら極めて問題だ。なんで我々が真面目にやった活動をこんなにしちゃったのか。民主主義を汚す人たちは排斥しなければならない。選管も県庁もマスコミも真面目にやった人に謝るべき。それが最初だ」

 

愛知県警が偽造署名事件に乗り出し、また佐賀県で大量の偽造署名が作成されたという報道に関してはこう語っている。

「こんな拙劣な方法を取ればバレるに決まっている」

「僕だってそうですよ。全然一生懸命にやったのにね、一生懸命何もやってないけど、まぁ、一生懸命やったのに武田がどうのこうの勝手に言われるわけだから。佐賀県かなんかに悪人がいるかどうか知らないよ。それは僕らと関係ない人だから。そっちだけやるな!(佐賀県の偽造署名だけ報道するな!)って言うんだよ。警察が捜査に入ったのは非常に嬉しいことで、警察にお願いしたいのは、この人たち(草の根でリコール運動してきた人)は真面目にやってきた、ということをはっきりさせて欲しい」

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