新型コロナウイルスの流行によって新生児を「産み控え」する傾向が強まっているようだ。コロナ禍の中の出産で、どんなデメリットがあったのかといえば、出産後に夫や親族、友人と「面会ができず」不安になったり、自宅に戻れば自治体や民間の育児サポートが受けにくくなってしまったという。「妊活」している人の性行為の回数も減ったそうだ。

 

検診に夫の付き添いができないばかりか「出産しても夫に会えない」

 

この「2020年に妊活・妊娠・出産を経験した女性を対象」にしたアンケートは、エムティーアイの女性の健康情報サービス事業「ルナルナ」が2020年7月31日~8月4日にかけて「ルナルナ」利用者に対して行ったもので、10代~50代以上の女性4173人が回答した。

それによれば、妊娠中に新型コロナウイルス感染症の「影響があった」と答えた人は68.9%で、妊娠中に受けたネガティブな影響の具体的な内容を聞いてみると、「パパ・ママ学級」が中止になった72.4%、「妊婦健診などの通院時に、パートナーや家族の付き添いができなくなった」71.4%が上位にあがった(複数回答、以下同)。(「パパ・ママ学級」とは、妊娠中の体調管理や、出産・出産後について、助産師や保健師から学ぶ場)

 

出産時は、「出産後の面会ができなくなった」が79.4%、「希望していた立ち会い出産ができなくなった」が52.2%。産後の影響では、「外出ができず育児によるストレスを余計に感じた」が66.4%、「自治体や民間の育児サポートを利用しづらくなった」が45.3%となった。

現在子どもがおらず、「妊活」を休止している人に「なぜ妊活を休止しているのか?」と聞いたところ、71.3%が「新型コロナが関係している」と回答した。

 

妊活に消極的になり、性行為の回数が減った人は19.2%

 

妊活や不妊治療を続けている人も、新型コロナによる影響を尋ねると「妊活や治療を続けることに不安を持った」が76.1%と最も高い。また、「妊活へ消極的になり、性行為の回数が減った」人は19.2%いた。

「今の時期に妊娠することのリスクを考え躊躇した」

「他の妊婦さんに迷惑になるかと思い病院に行きづらい」

などの自由回答があった。

 

よかったこともあり、

「自宅にいる時間が増え、家族と妊娠期間をゆっくり過ごせた」

「在宅時間が増えたので体調管理がしやすくなった」

ということが挙げられた。

 

(リンク)

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