タレントの渡辺直美さん(33)を「ブタ」に例え東京オリンピックの演出に使うアイディアが「LINE」で協議されたとし、「容姿の侮辱」「差別的」「女性蔑視」と批判され、開閉会式の演出チームを統括していたクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)が辞任した。
しかし、この案が出たのは1年前の企画以前の段階。LINEでの会議参加者しか知らない事で、しかも即座に撤回されている。LINEの内容を「週刊文春」にリークしたのは中国などの別ルートではないか、日本を貶めオリンピック中止に追い込む勢力ではないか、という議論が出るなか、渡辺さんや佐々木氏はその「犠牲者」ではないか、との声がある。
身体的特徴まで奪ってしまっていいのか?
今回の騒動は渦中の渡辺直美さんにとって「芸人生命の危機」と捉えている人が結構多い。というのも、渡辺直美さんを「ブタ」としたことが「容姿の侮辱」「差別的」「女性蔑視」となれば、渡辺さんの芸風がタブーになってしまう可能性があるからだ。
梅沢富美男さん(70)は2021年3月18日放送の「バラいろダンディ 」(東京MXテレビ)に出演し、
「お笑いの女の子もそうなんだけどさ、イジッてもらってナンボの世界じゃない。それがイジられなくなったら成り立たない」
野球評論家の金村義明さん(57)も、
「吉本新喜劇でも普通にブタってやってますよね」
東国原英夫さん(63)も同日のTBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演し、渡辺さんは海外のミュージシャンの物まねが得意であり、
「そういう方たちが武器にしている身体的特徴まで奪ってしまっていいだろうかどうなのか」
とした。同番組に出演したケンドーコバヤシさん(48)も、これで渡辺さんのフットワークの範囲が狭くなった。
「直美の思惑はともかく、周りが触れられなくなる存在になってしまうので、こういうのが1度表出ちゃうと」
と語った。
「巻き込み事故で巻き込まれた人」
お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさん(36)は19日、フジテレビ「とくダネ!」に出演し、渡辺さんは「ブタ」とされたことについて、
「この件について何とも思ってないはずなんですよ。全く興味もない」
と語った。しかし、「何とも思ってない」と言うと、「なぜ何とも思わないんだ」と批判の対象になる。だから18日に吉本興業を通じてコメントを出したのだろう、とした。渡辺さんのコメントは、
「表に出る立場の渡辺直美として、体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。実際、私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます」
カズレーザーさんは渡辺さんを「巻き込み事故で巻き込まれた人」と表現した。
渡辺直美を追い込んだのは誰だ
YouTube「改憲君主党チャンネル」は18日に「東京五輪の演出で渡辺直美を起用する案が流出する など」を公開した。そこで、
「渡辺は自分からデブキャラを利用して芸人としてメシを食っているので、デブキャラが取られたら本人が困惑する。『自分は平気だ』といったら叩かれるし、『傷ついた』と言ったら芸人生命が終わる。デブキャラがタブーになれば芸人生命の危機」
と語った。
つまり、何者かによって、渡辺さんは利用され追い込まれる結果となった、というのだ。
では、渡辺さんを追い込んだのは誰なのか。
(後編に続く)
(リンク)
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渡辺直美公式Twitter
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