またもやナイキが日本を貶めるCMを流しているとネットで怒りが渦巻いている。昨年11月に在日外国人の悲劇を描いた「日本人は差別主義者」という内容とは別のCMだ。
夫婦が「生まれる子は女の子」と医者に告げられると残念そうな顔になり、日本社会で虐げられる日本女性の映像が次々に出る。「男女に43.7%の所得格差」などのアナウンスも。最後はテニスの大坂なおみ選手など女性選手が出てきて活躍を見せ「あなたは何になりたい?」と赤ちゃんに語り掛けるのだが、ネットでは「胸糞悪い!」といった声が噴出した。
「女の子だってなんでもできるんだから」?
これは2021年5月28日に公開した「New Girl | Play New | Nike」というCM。動画説明には、「2021年のジェンダーギャップランキングで、日本は120位。未だに経済や政治への参加という面において、男女の間には大きな差があります」と書いている。
CM動画は産婦人科を訪れた夫婦から始まり、エコー検査をした医者から「おそらく女の子ですよ」と告げられる。すると夫婦の顔が曇る。母親は会社で女性が虐げられている様子を想像し、父親は夜道で危険にさらされている女性を想像する。「女の子」だと電話で報告すると嫌そうな顔をする親戚の男の子が映る。ホームパーティーで生まれてくるのは女の子だと告げると、友人から「女の子って大変だよね」と言われ、ケーキに飾ってあるフィギュアからは「日本の男女には43.7%の所得格差があるんだって」と言われる。さらに、和菓子の団子を持つ地味な日本の女の子と、豪快にケーキを食べる元気いっぱいの男の子の対比もある。そして先の妊娠中の女性が、
「いい加減にしてよ、女の子だってなんでもできるんだから」
と怒る。シーンが切り替わり、テニスの大坂選手を始めとする野球、相撲、ラグビーなど日本の女性選手が活躍を見せる。
「女性に対する偏見と差別、それはまさにこのCM」
そして動画は「あなたが成し遂げたら、みんなが後に続く」という言葉や、生まれた赤ちゃんに「ねえ、あなたは何になりたい?」と語り掛け終わる。日本女性は一般社会で虐げられ、活躍の場はスポーツ、とも取れる内容だ。YouTubeのナイキ公式チャンネルのコメント欄や、このCMを議論している掲示板には、
「たんなる日本disじゃねーか胸くそ悪い」
「なんか不快感しかない。日本で女子に生まれて損をしたとか思ったことはないよ」
「女性に対する偏見と差別、それはまさにこのCMが日本と日本人に対してしていることそのものですね」
「NIKEはすでに新疆ウイグル自治区にて強制労働に関与している。差別をしている会社が差別撤廃のcmを流すことに何の信憑性もない」
「NIKEはまずは日本の有名な女性政治家がほぼドクズだと理解してくれ」
といったことが書き込まれている。
(リンク)
ナイキCM「New Girl | Play New | Nike」