芥川賞作家の平野啓一郎さん(46)がTwitterで、東京オリ・パラ組織委員会に対し「舐めてんのか」と呟いた。リンク先のサンケイスポーツ記事には、「外国選手らを乗せて都内の観光名所を巡る『はとバスツアー』が計画されている」と書かれている。
「ツアー」といっても、選手村と競技場を往復するシャトルバスの延長利用。東京の観光名所を巡り、選手たちはバスの中でそれを見て説明を受ける。記事が出た当初は「許せない!」、と激しい反対と批判が起こった。ところが、時が経つと賛成の意見が出始めた。
緊急事態宣言下で「舐めてんのか!」
平野さんは2021年7月12日、Twitterで、
「納税者は緊急事態宣言でステイホーム。舐めてんのか、と。国民の精神的な健康のためのプログラム、なんかやったか?」
と呟いた。サンスポの記事には、感染防止対策が取られたバスの車内で観光名所を眺めるだけなら問題ないと判断した、と書いている。選手村と競技会場を往復するシャトルバスがあり、それを併用するのか、観光バス会社を手配するかは今後詳細を詰めていく、となっている。実は平野さんが呟く前から「バスツアー」には激しい反対と批判が起きていた。平野さんのTwitterにも、
「緊急事態宣言下、国民には不要不急の外出を控えろと言いながら一体何を考えているのか?安心安全なオリンピックはどこへ?不安しかないです」
「俺もそう思うよ!代わりに言ってくれてありがとう!」
『舐めてるのか?』 ほんま、この感想しかないです。というか、実際に舐めまくってるんですよね」
との賛同意見が寄せられた。
芥川賞作家の愛読書は5ちゃんねるなのかな?
ところが、である。平野さんのtweetは午前10時近くに呟いたもので、この時間を境に、これまで批判一辺倒だったものが「バスツアー」容認のtweetが増えて来る。平野さんのTwitterにも、
「はとバスツアーくらい許してやれよ。 あなたも申し込んで参加すればいいじゃん」
といったものが寄せられた。他の掲示板を見てみると、
「そもそも普段からバス移動で それが都内巡るのにコースが変わるだけじゃん 何が問題なのか」
「なんでこんな些細なことに噛みついてんだ 芥川賞作家の愛読書は5ちゃんねるなのかな?」
「なんかもうワイドショー見て怒りツイートするだけのおじさんになっちゃったな、平野」
などと平野さんに対するバッシングまで始まっている。「お・も・て・な・し」でオリンピック招致を勝ち取った日本。コロナ禍の中でそれを実現させようとすれば、様々な意見がぶつかり合うことになってしまったようだ。
(リンク)
平野啓一郎公式Twitter
https://twitter.com/hiranok/status/1414386921921335296
サンケイスポーツ