来日中のトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長が、2021年7月16日に広島訪問を予定。それを阻止するため、五輪反対派の団体を中心にバッハ会長が宿泊するホテル前などでデモが行われている。

ネットでも署名サイト「Change.org」で「IOCバッハ会長の広島訪問を中止して下さい」が開始されている。しかし、急速に署名数を伸ばすなか、「ふざけている」「広島市民じゃないだろ」などと批判を浴びた。掲載した「お好み焼き」のイラストが問題だった。

広島のイメージを「平和の祭典」に利用したいだけ

「Change.org」で活動しているのは、「バッハ会長〈広島訪問〉の中止を求める有志」。広島市民を名乗る人物は訪問反対理由として、都市のイメージを「平和の祭典」に利用したいだけであり、コロナ禍の中で五輪を強行すること自体が「平和の祭典」ではない。実際の被爆者の方々は高齢化が進み、コロナ感染との葛藤の中で生活している。さらに、7月16日は国連が決めた「オリンピック休戦」の開始日だが、同時に、世界最初の核実験が行われた日。この日から3週間の間に広島と長崎に原爆が落とされ、様々な国の人たちが犠牲になった、と説明している。

署名数はぐんぐん伸び14日午後6時の時点で6万5000を超えたのだが、途中でケチが付いた。それはトップに貼った「お好み焼き」のイラスト写真だった。そこにはこんな文字があった。

「バッハに食わせるお好み焼きはない」

これに対し、こんな批判が「Change.org」の同ページに寄せられた。

「賛同しますけど、お好み焼きやモミジまんじゅうはふざけていて論点ボヤけるし、食べさせない、などという表現は、違う意味で逆に批判される要素になるかと思います」

「お好み焼きは関係ありません。原爆が投下された広島と、お好み焼きが名物の広島は、別のイメージです。『うまいこと言った』つもりの画像で、せっかくの真摯な署名運動が『反対派のシャレ』に見えるのは、とても残念です」

「差別みたくなりませんか?バッハさんが食べたいなら、お好み焼きぐらい食べさせてあげてよ。というのは私の感覚ですが」

そしてTwitterでもこの「お好み焼き」のイラストが話題になり、この運動をしている人はニセモノという、疑惑まで出る。

「成りすましだとは思わなかったがw」といった感想も

というのも、広島市民を名乗っているが、イラストの「お好み焼き」はどう見ても関西風であり、広島名物の「広島風お好み焼き」ではない、というもの。さらに、広島に行ったことのない自分ですら、関西風と広島風の区別が付くため、この運動をしている人は広島市民どころか関西人でもない、日本人ですらないのでは?といった感想が出て、

「また反日パヨク活動家団体かよ」

「そりゃ沖縄とかいつものプロの方たちだろw」

「こんなん企画するのはプロ市民だけ 成りすましだとは思わなかったがw」

「広島県民は広島を出るまで麺の入ってないお好み焼きの存在をそもそも知らないので、広島愛が無いとかそう言う次元の話じゃないんだよ」

などといったトンデモな議論まで出ることになった。その問題の「お好み焼き」のイラストは、こうした事に影響されてなのか14日昼頃に別の写真と差し替えられている。

 

(リンク)

Change.org「IOCバッハ会長の広島訪問を中止して下さい」

https://www.change.org/