広島県は感染状況が「感染爆発」にあたる「ステージ4」に引き上げられ、2021年5月16日から緊急事態宣言の対象になった。

広島県といえば4月1日から全県民を対象とするPCR検査を実施。特に広島市、福山市在住で「無症状」の人には無料で検査を行ってきた。弁護士の橋下徹さん(51)はTwitterで「PCR検査は感染抑止に効果は薄い。見直すべきだ」と呟いた。

「いつでもどこでも誰でもの無戦略頻回検査」

橋下さんは15日、地元紙・中國新聞にリンクを張った。そこには広島県が13日、無症状の新型コロナウイルス感染者を発見するPCR検査の見直しを始めた、と書いている。感染者が急増したため、無症状者以前に検査しなければならない感染者の数が急増したため、と書かれている。橋下さんは、

「いつでもどこでも誰でもの無戦略頻回検査に一番力を入れていた広島県。それでも感染拡大は防げない。むしろ混乱。世田谷区も。単純検査拡大派はしっかり考えるべき」

と呟いた。さらに、

「広島PCR方式を感染抑止の対策として絶賛していた人たちは、きちんと検証して、意固地にならず素直に考えを改めるべき」

「いつでもどこでも誰でもPCR検査は、感染抑止に効果は薄い。感染状況の把握には意義はあるが、それは期間限定のもの。安心を得られても安全ではない」

と連投した。

一概にPCR検査の感度は何%と言い切れない

橋下さんの言う通り、PCR検査をすれば感染が抑制されるのか、という疑問は昨年の流行から言われていた。検査を増やせば増やすほど「陽性者」の数は増える。「陽性」であっても「感染者」「発症者」とは限らないが「陽性」ならば「感染者」にカウントされてきた。一方でPCR検査の精度は70%で「偽陽性」「偽陰性」が出ると述べる学者もいる。仮にPCR検査がそういうものだったとしても、広島県などは感染していない人を含め「根こそぎ」検査を実施。陽性者全員を「隔離」することによって封じ込める、そんな戦略を進めてきた。しかし「感染爆発」したのだ。

一般的に他のウイルス感染の場合は、症状が出て医者に行き、医者は感染が疑われる患者に検査を実施する。その検査で陽性になって初めて「感染者」認定される。新型コロナの場合のPCR検査は、無症状の人にも検査を行っている。橋下さんの言うこんなPCR検査って必要なのだろうか。

一般社団法人日本疫学会の公式HPに「新型コロナウイルス検査は、どのくらい正確なのですか?」というQ&Aがある。そこにはこう記されている。

「新型コロナウイルスに既に感染していると考えられるのに、感染から日数が経っていない場合、60~70%くらいしかPCR検査が陽性にでない可能性が報告されています」

「PCR検査の感度は?についての結論ですが、PCR検査の感度については、PCR検査自体以外の要因の影響が大きいこともあり、一概に感度は何パーセントであると言い切れないのが実情です」

 

(リンク)

日本疫学会「新型コロナウイルス感染予防対策についてのQ&A

https://jeaweb.jp/covid/qa/index.html

 

橋下徹Twitter

https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1393486596901531648