北朝鮮の「朝鮮中央通信」が2021年7月15日、捏造事件の「従軍慰安婦」問題に言及。私たちの国から20万人もの女性を「人間狩り」し、おもちゃにして虐待し殺害した、などと報じた。北朝鮮がなぜこの時期にこうした記事を出すことになったのか。

母親の後ろに隠れていた少女でさえ犠牲になった

日本の帝国主義者が、無数の我が国の女性を誘拐し帝国陸軍の性的奴隷にしたのは、決して作り話では無い。畑で働いていた女性、井戸から水を汲んでいた自女性、母親の後ろに隠れていた少女、庭で遊んでいた少女でさえ、「人間狩り」の犠牲になった。日本はそれを単に「売春婦」とし、教科書からも消そうとしている。女性を性奴隷にしたのは時効のない戦争犯罪だ。日本は過去に支配をした国や地域に憧れを持っていて、侵略を繰り返さないという約束を反故にする不吉な動きをしている、と「朝鮮中央通信」は7月15日に配信している。

なぜ北朝鮮はこの時期に日本に対する「攻撃」を仕掛けてきたのか。理由は中国共産党の「人民網日本語版」6月29日の配信記事にある。6月28日の国連人権理事会第47回会合でのことだ。この会合で日本は、「慰安婦」の強制徴用は捏造と主張した。ところが中韓両国の代表がこれについて厳しく反論したという。中国代表は、

「日本軍は70万人以上の『慰安婦』を強制徴用した。動かぬ証拠があり、否認は許されない」。

韓国代表は、

「日本軍国主義による人権侵害行為は国際法への重大な違反だ」

と述べた、と書いてある。つまり、これに北朝鮮が乗っかり日本叩きを始めたわけだ。

「あ、もうその嘘は通用しませんからw」

実は国連の会合は、4月21日のソウル地裁で、韓国の自称元慰安婦と遺族が日本政府に損害賠償を求めた訴訟が却下された後に開かれた。却下した理由は国際法上の「主権免除」の原則が適用されること。また、2015年の日韓合意で、日本が拠出した資金を受け取った人もいて「合意は今も有効」とした。現状、賠償の面では一区切りがついた形なだけに、中韓はここで「攻撃」の手を緩めるわけには行かなくなった、というものだ。

北朝鮮の「朝鮮中央通信」の記事についてネットでは、

「あ、もうその嘘は通用しませんからw」

「北朝鮮工作員は、そうやって日本海側の浜辺で遊んでいただけの子供から大人まで攫ったんだよな。結局、自分たちがしたことを日本に投影しているだけじゃねえか」

「北朝鮮は拉致問題のカウンターのつもりだから
日本に対してそういうことをやってきたという自白に他ならないわけで

「最近の北朝鮮の配信はつまらんな もっと勇ましかった 担当者代わったのか?」

などといったことが掲示板に書き込まれている。

 

(リンク)

朝鮮中央通信(2021年7月15日)

http://www.kcna.co.jp/index-k.htm

 

人民網日本語版(2021年6月29日)

http://j.people.com.cn/n3/2021/0629/c94474-9866512.html