テレビ東京内のアナウンサー専用室と思われる場所で、2人の女子アナの会話が「盗聴」され、音声ファイルがツイッターにアップされた。アップした人物は2人の女子アナを陥れたい、というのが狙いだが、内容がさほどショッキングではなく、女子アナが誰か容易に分かったため、さほど盛り上がらなかった。「文春オンライン」が2020年9月16日に2人の実名報道をすると大問題化したが、女子アナよりも報じた文春や「犯人」への批判のほうが大きかった。
「今日超汚いスタッフさんとご飯だわ。」
女子アナの盗聴音声をツイッターに2020年9月2日から段階的にアップしたのは「女子アナの罰」を名乗る人物で、「テレビ○○の若手女性アナウンサーMとIの本性とは・・・」という説明がついている。ちなみに「女子アナの罰」というのは、TBS系で2012年から14年にかけ放送されていた女子アナのバラエティー番組と同じ名前だ。ツイッターの更新は7日で止まっているため、盗聴音声をアップするためだけに開設されたものだ。
声変換機が使われているため聞き取りにくくなっているが、親切にも「文字起し」がされている。
例えば、
M「今日超汚いスタッフさんとご飯だわ。」
I「超汚い?」
M「私の中でめっちゃ汚いなって思ってるスタッフさんと」
I「超ヤじゃん(笑)」
M「しかも滋賀県草津市。なに?滋賀県草津市って。草津は群馬だけじゃねーのかよ」
「文春オンライン」が16日に2人の実名報道
他には、
I「もうモチベが無いのよ」
M「無いね」
I「先輩とかにこういう練習しなって言われてもさ、練習したところで何になるの?ってw」 M「私は結婚して適当な事務所入って土日だけ働くつもり。そのためにテレ東で実績を作ろうと思ってやってるから」
などがある。この時点(9月7日)で「テレ東」の女子アナだと明かしている。あとは結婚前の若い女子アナで、頭文字のMとIを調べればすぐに誰か分かる。
一方で、盗聴音声をアップした人物は9月5日、
「なかなか伸びませんねえ」
とつぶやいている。当時はさほど注目されてはいなかったのだろう。
ところが、である。「文春オンライン」が16日に2人の実名報道をしたことで、17日は「まとめサイト」を中心にネット上で爆発的な話題になった。
「文春オンライン」は、
「Mは森香澄アナ(25)、Iは池谷実悠アナ(23)で入社2年目。昨年末、収録前の練習に使う、アナウンス室内の発声室での会話を録音されたものと思われます」
と書いた。
ただし、これにより2人の女子アナへのバッシングが燃え盛る、という展開にはならなかった。
「問題は『誰が流出させたか』の方じゃないのか?」
そもそも自分の地域では「テレ東」が映らないとか、映っていても女子アナが誰なのか分からない、というものもあった。そして、
「内容しょぼいなー」
「若い子らしい会話だなーとしか思わんわ、この程度の会話が流出するとか」
「うちの職場の女もこんな感じだぞ。ただ、給湯室や更衣室じゃなくて、職場で周りに男の目があろうが平気で言ってるけどな」
などが書き込まれたが、盗聴音声をアップした人物の狙いは2人の女子アナを貶めることだから、「文春が今回の出来事を広めることは犯人に加担していることになる」という意見もあり、
「いちいち記事にして晒し上げることか?」
「いや、まず盗聴を問題にしろよ。悪口の内容についてワイワイ言ってたら犯人の思うツボじゃん」
「これを盗聴して流すテレ東内部の人間の方もヤバいんだが」
「問題は『誰が流出させたか』の方じゃないのか?これって『盗聴』だろ」
といった意見が多く出て、女子アナよりも「犯人」のほうに興味を持つ傾向があった。
(リンク)
テレビ東京アナウンサーの盗聴音源とされるYouTube動画