東京ディズニーリゾートがYouTuberを締め出す方向に動いている、と話題になっている。

2022年9月に入り、施設内での注意を喚起。「営利活動禁止(当社が許可した場合を除きます)」という文言が追加された。もともと「商業目的の撮影等の禁止」があり、それが強化されたと見られている。「東京ディズニーランド」や「東京ディズニーシー」での撮影するYouTuberは多く、園内の撮影に特化し収益化する「D系」YouTuberもいる。NNJニュースは事の真相をオリエンタルランドに聞いてみた。

「商業目的の撮影等」も禁止事項に

運営するオリエンタルランドは、公式ホームページに「東京ディズニーリゾートからのお願い」を掲載。禁止事項として新しく加えられたのが「営利活動(当社が許可した場合を除きます)」。これまでも「商業目的の撮影等」「他のお客様のご迷惑となる撮影および公衆送信」「一脚・三脚・自分撮りスティック等の補助機材の使用」が禁止になっていて、YouTuberを狙い打ち、締め出す方向に動いている、と捉えるには充分だ。他の施設や店舗内、私有地での撮影は許可が必要なのは当然。許可が得られない場合のYouTuberは、全体的にボカすなど動画を加工し配信してきた。一方、東京ディズニーリゾートに関してはこれまで、比較的フリーな感じで撮影、配信ができるような状況と思われてきた。

撮影は「グレーな中で」これまで通り

NNJニュースは事の真相を知るためオリエンタルランドに2022年9月7日、話を聞いてみた。同社広報によれば、「営利活動(当社が許可した場合を除きます)」という禁止事項を新たに追加したが、

「これはリゾート内での撮影や、特定のYouTuberを指したものではありません。もともと禁止事項として存在していたものです」

と回答した。つまり、同リゾートに限らず、どんな場所でも勝手に施設を使用しての商売はご法度、というのと同じだそうだ。ただ気になるのは、YouTuber、特に「D系」は施設を舞台に動画を撮影、配信し収益を得る。これは同リゾートが示す「営利活動」にはならないのか?。「YouTuberは今後、リゾートの許可を得なければ撮影ができなくなるのか?」と質問したところ、

「YouTuberからの撮影許可は受け付けておりません」

ということだった。ではどうすればYouTuberの撮影が可能になるのか。同社広報はまず、著作権は米ディズニー社に帰属しているもの。当社はリゾート運営に関するお願いをしている、とし、

「撮影については、個人でお楽しみ頂ける範囲内でとお願いしております。これについては以前とは変わっておりません」

ということだった。つまり、「営利活動(当社が許可した場合を除きます)」はYouTuberを狙い撃ちしたものではない。YouTuberの撮影や配信はこれまで通り「グレーな中で」、ということのようだった。

 

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(リンク)

オリエンタルランド「東京ディズニーリゾートからのお願い」

https://www.tokyodisneyresort.jp/tdr/resort/forguest.html

オリエンタルランド公式HP

http://www.olc.co.jp/ja/index.html