気象庁はホームページ(HP)に「不適切な広告」が出た、とし、2020年9月16日午前10時前に全ての広告を停止した。広告の掲載は15日午後2時から始めていて、20時間ほどでストップしてしまった。気象庁が導入した広告は「運用型広告」と呼ばれるもので、サイトを訪れた人の好みに合わせ広告が変わる仕組みだ。例えば「えっち」なものが好きな人には「えっち」な広告が出る。気象庁のHPにはどんな広告が表示されたのか。

 

「再開するのか辞めるかは未定」(気象庁)

 

NNJニュースが16日に気象庁に取材したところ、「外部」から「不適切な広告が出ている」とのクレームが入っため、急遽、16日午前10時前に広告の掲載をストップした。どんな広告が掲載されていたのか、それが本当に不適切なものか、現在ログを調べている最中だという。気象庁のHPは年間80憶近くのアクセスがあり、一日に換算すれば200万以上になる。それを一つ一つ精査するそうで、

「確認が取れ次第、システムを改善し広告を再開するか、辞めるのかを決めることになります」

と気象庁の担当者は話した。

 

気象庁が導入したweb広告は「運用型広告」と言われるもの。気象庁のHPを訪れた人が過去に自分で検索、閲覧したものが反映される仕組みだ。つまりAIが判断し個人別に、それぞれの嗜好に合わせた広告がランダムに出現する。「えっち」なものが好きな人には「えっち」な広告が出るが、興味のない人には普通は出ることはない。「不適切」なのかは個人の嗜好による。

 

「毛生え薬」の広告が出た?

 

ネット上では、どんな広告が出たのかが議論されていて、

「毛生え薬だった」

「高級ブランド時計の偽物の広告が出てた」

というものがあるが、それはもともとその人の興味あるジャンルだったりする可能性が高い。

 

気象庁はweb広告を始める前に、法律に違反したり、公序良俗に反していたり、事実と誤認しかけない不適切な内容を含む広告については細心の注意を図り、業者を通じてフィルタリング(特定ジャンルの広告を除去する仕組み)を構築したが、クレームによって1日持たずに緊急停止ということになってしまった。

もともとweb広告については「不適切な広告」が出る可能性だけでなく、災害情報を載せるHPに広告があるのは見づらいし、操作しにくくなる、などの反対意見があった。しかし、国民の税負担軽減と効率的な行政運営を目指すとして、2020度末までに広告収入約8700万円を見込み、年間2億4000万円のサーバ運営費に充てたいとスタートを決めた。

 

(リンク)

気象庁公式Twitter