オリンピック村の住居に設置されている段ボールベッド。イスラエル野球代表のベンジャミン・ワンガー選手(24)ら9人がベッドの上に乗り、壊れるまでジャンプした。批判が起きイスラエルのオリンピック委員会は2021年7月29日、ベンジャミン選手の謝罪動画を公開したところ、ネット上では「感謝している」「良くやってくれた」と賞賛の声が挙がった。
理由は、韓国の選手の段ボールベッドが壊れたとの情報はフェイクではないか、との疑問があったからだ。ネットではイスラエル選手が壊したベッドと韓国選手の壊れたベッドとの比較が行われ、その結論が出ている。
「ベッドの性能をアピールしたかった」
イスラエル野球代表選手9人が段ボールベッドを壊す動画を「TikTok」に投稿したのが7月26日。一人ずつベッドに乗り全員が乗っても壊れなかった。そこで全員が飛び跳ねベッドを壊してしまうという、修学旅行での悪さを彷彿とさせる動画だった。これに批判が起き、同委員会は29日、動画を投稿したベンジャミン選手が謝罪する動画を公開した。ベンジャミン選手は動画で、
「ベッドの性能をアピールしたかったが、敬意を欠く行為だった」
と語った。一方で、段ボールベッドは快適に眠れ、五輪でも将来も素晴らしいエコ(持続可能)な選択肢だ、と褒めた。
するとネットでこんな声が挙がったのだ。
「正直良くやったと思ってる 9人がかりでしか壊れないことで、ただ寝ていたら壊れたと主張する韓国選手の陰湿さを知らしめた」
「1人で寝てたらベッドが壊れたニダ~という韓国人の大嘘がバレただけでも有意義な動画だったよ」
「イスラエル人が耐久テストしてくれたお陰で、韓国人1人で自然に壊れたと嘘ついたのが確定できたのは感謝してる」
など、ありがたい動画、助かった、といった意見が掲示板やTwitterに書き込まれた。というのも、韓国人選手のベッドが壊れたことに対する「疑惑」が、ネットを騒がせていたからだ。
「段ボールベッドの壊れ方に違和感がある」
ウエイトリフティング韓国代表のチン・ユンソン選手(25)が7月27日、Instagramに壊れた段ボールベッドの動画を、
「一週間だけさらに耐えてくれ…試合までは」
の文言と共に公開した。重量挙げ109kg級の選手で、段ボールベッドは200キログラムまで耐えられるとの説明と、安心安全が嘘だと言わんばかりの動画だった。これを複数のメディアがニュースにした。するとネット上ではチン選手の動画に疑惑の目が向けられ、「反日行為では?」「ベッドの壊れ方に違和感がある」などと騒ぎに。そして検証が行われ、比較に使われたのがイスラエル野球代表選手の動画だった。実際はどうなのかは分からないが、ネット上ではチン選手の動画はフェイクと認定された、
「イスラエル選手が9人がかりで壊そうとする映像を見て下さい。(韓国選手の場合は)悪意を持った故意でない限り、普通の使い方をしてここまでの壊れ方はしません」
「(韓国選手の場合は)ベッドの角がイスラエルのような荷重による変形ではない。明らかに破断してる」
などの結論を出した。
Twitterに「フェイクを証明してくれてありがとう」
段ボールベッドに関しては、これまでも壊れたとの報告がいくつか出されている。ニュージーランドのボート代表のマイケル・ブレーク選手(29)とショーン・カーカム選手(29)が21日、座ったらベッドが凹んだとの動画を公開した。ただし、これは最初から段ボールの折れが映っていて、イタズラだというのが分かる。アイルランドの体操代表リース・マクレナガン選手(22)は7月18日、Twitterにベッドの上で飛び跳ねる映像を公開し、
「激しく動くと壊れるという話しがあるが、それはフェイクニュースだ」
と語った。リース選手のTwitterには「フェイクを証明してくれてありがとう」といったリプライが寄せられた。段ボールベッドに関してはオリンピック村の開村前から、疑心暗鬼の声があり、開村以降はその強度を試そうとする選手が相次いでいた。
(リンク)
イスラエル選手が段ボールベッドを壊す動画(@kann_newsより)
https://twitter.com/kann_news/status/1420058236640706564
チン・ユンソン選手のベッドが壊れたことを伝える中央日報
https://s.japanese.joins.com/JArticle/281259?sectcode=670&servcode=600