日本航空(JAL)は2020年10月から空港や機内の英語のアナウンス「ladies and gentlemen」(レディース アンド ジェントルメン)を廃止する、と発表した。性別を前提とした敬称だったため、ジェンダーニュートラルな表現に変えるのだそうだ。

ネット上では、「いやめんどくせーわ」「テンション上がってたのに、、、」などと評判はあまりよろしくない。なぜこうした「伝統的」表現を廃止しなければならないのだろうか。

 

一部が言っただけでしょ?耳を傾けすぎなんだよ無視しなよ

 

JALが2020年9月18日に出したプレスリリースによれば、JALはALLY(LGBT『レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー』)の理解者、支援者)を増やす活動を社内外で続けていて、ダイバーシティ(diersity)「世の中の多様化に対応し、性別、年齢、信仰などにこだわらない人材登用と、最大限の能力を活用するとの考え方」経営企業としてのリーディングカンパニーでもある。そのため、「ladies and gentlemen」は性別を前提とした敬称であり、これを廃止し、空港や機内アナウンスにおいてジェンダーニュートラルな表現に変える、とした。

 

「ladies and gentlemen」といえば日本人にとって耳慣れた言葉どころか「日本語」のようなものであり、スポーツや各種イベント、遊園地、演劇やコンサートなどの公演で耳にすることが多い。JALの今回の発表には首を傾げる人が多くいて、

「レディース&ジェントルマンを嫌がる人いるの?」

「海外行く時の『Lady’s and Gentleman welcome to board……』とかって機内アナウンスにテンション上がってたのにな~(笑)」

「別にこの呼び方だって、性で差別したい訳じゃないし、そういう意味を含んでないでしょ」

「私はLGBTのBだけど、ここ近年のジェンダーレスの風潮は何だかなぁと思う。配慮のつもりが悪目立ちしてる事も少なくない」

「いやめんどくせーわ。これも一部が言っただけでしょ耳を傾けすぎなんだよ無視しなよ」

などといったことが掲示板に書き込まれた。

海外ではどうなのだろうか。

ニューヨーク市の交通機関は「ladies and gentlemen」を3年前に廃止

ワシントンタイムズ(The Washington Times)の2017年11日10日配信の電子版によれば、ニューヨーク市の交通機関では「ladies and gentlemen」というフレーズを廃止し、性別に関係ない「passengers」「riders」「everyone」といった表現にしている、と報じている。運輸労働者組合関係者の談話が掲載されていて、このように変更したのは乗客とのより良い関係を築くためであり、乗客の中には「Transgender」(生まれた時の性と、自身の性同一性が異なる人)がいるため、交通機関は「誰かを怒らせたくない」からだとしている。

バイラルメディア「Upworthy」によれば、16年12月に19歳の「Transgender」の女性が交通局に苦情の電話をかけたことがきっかけでロンドン市内から「ladies and gentlemen」は無くなった、と伝えている。代わりに使われているのが「Hello、Everyone」だ。英国を拠点とするLGBTQ擁護団体とロンドン市長のサディク・カーン氏が協力し成し遂げたという。

 

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日本航空(JAL)公式Twitter