鹿児島県警の不審者情報メールが、掲示板「5ちゃんねる」でスレッドが林立する「祭り」に発展している。女子高生が中年男性に「月が綺麗だね。」、と声を掛けられたというもの。「こんなんで通報しちゃうの?」「こうなると昼間に『いい天気だね』も時間の問題だろう」などと話題になっているが、この「月が綺麗だね。」、マニアックな意味がある。
「通り魔が来る。逃げろ」と言っても捕まる?
「5ちゃんねる」で「祭り」になっているのは、鹿児島県警が2021年11月12日に出した「鹿屋市で声掛け事案」の不審者情報メール。12日午後8時40分ごろ、下校中に男から「月が綺麗だね。」などと声をかけられた、というもの。女子高校生はきっぱりと断り、男はその場から去った。男の特徴は40歳代くらいで身長175cm位、やせ型、黒髪、上下黒色の服となっている。話題の中心は、これで通報されてしまうのか?というもの。
「この程度で通報されるんだから、泣いてるガキを放置する大人が大半になるのも分かるわ」
「女子高生に『あっちから通り魔が来る。逃げろ』と言っても捕まりそう」
「こうなると昼間に『いい天気だね』も時間の問題だろう」
といった書き込みや
「やべえ奴なんて感覚でわかる 気持ち悪い奴を通報するのは大事」
「普通のおじさんじゃなく おまえらみたいな挙動不審のキモオタジジイだから通報されたんだろw」
といったもので盛り上がっているのだが、
「これを言って許されるのは夏目漱石とカヲルくんだけだと聞いた」
というものもある。不審者情報メールをよく読んでみると、「月が綺麗だね。」と言われた女子高生は「きっぱりと断り、男はその場から去った」とある。実は「月が綺麗だね。」にはマニアックな意味があるのだ。
断る場合は「まだ死にたくありません」
逸話として伝えられているのは、文豪で英文学者でもあった夏目漱石が、教員時代に教え子に「I LOVE YOU」を訳させたとき、「ワレ、キミヲアイス」では日本人らしい表現ではないため、「月が綺麗ですね」とした、というもの。つまり愛を告げる言葉なのだ。この告白に「OK」な場合は、「死んでもいいわ」「今ならきっと手が届くでしょう」「私にとって月はずっと綺麗でしたよ」など様々ある。ちなみに2016年5月5日放送のNHK連続小説「とと姉ちゃん」(第28話)では、ヒロインの小橋常子が星野武蔵から「月がきれいですね」と言われ、それが愛の告白なのかどうなのか騒ぎになる。断る場合は「私はまだ死にたくありません」「星の方が綺麗ですよ」「私の夜空は真っ暗です」などこれも様々。女子高生は「きっぱりと断った」わけだが、どんな断りの言葉だったのかは分からない。
(リンク)
鹿児島県警あんしんメール「鹿屋市で声掛け事案」
https://anzen.jp47.net/p46/m4/1626722.html
「5ちゃんねる」(【不審者】「月が綺麗だね」中年男性が女子高校生へ声をかける事案が発生)