NHKは2021年12月5日、BS1で午後5時から中継予定だったカーリング混合ダブルスの試合をいきなり放送中止にした。京冬季五輪最終予選なのだが今後の放送予定もなくなった。

オランダで行われているこの試合、オランダのアダルトグッズ会社のスポンサーロゴが映り込むためだというが、ネットではNHKは職業差別、スポンサー差別をしているとの意見が多く出ている。

スポンサーは開催地オランダの企業

NHKのカーリングの試合を楽しみにしていた人の目に映ったのは、

「カーリング ミックスダブルス北京オリンピック世界最終予選『日本×アメリカ』はお休みにします ご了承ください」

という文字だった。この段階では何が起こったのかは分からなかった。世界カーリング連盟(WCF)は12月5日、スポンサー契約をめぐる複雑な事情で、テレビ放送は制限されています、との声明をTwitterで出した。その複雑な事情とは、スポンサーのロゴがリンクの氷中に描かれている、というもので、ストーンをリンクに滑らせれば映り込んでしまう。そのスポンサーはオランダの地元企業で、アダルトグッズのメーカー「EasyToys」なのだという。

「私たちはきちんとした会社です」

オランダの大手メディア「テレグラーフ(De Telegraaf)」は5日、この試合は25カ国で放送されるが、アメリカや日本など一部の国ではエロティックなウエブショップの名前が映るため「放送をしたくない」と考えていると報じた。これについて同大会のマネージャーは、

「スポンサーのEasyToysがどんな企業かは知っているし、WCFと明確な合意を結んで慎重に進めてきたことだ」

と困惑。EasyToysは、

「私たちはきちんとした会社であり、カーリングは私たちの名前と結びつけたい素晴らしいスポーツです。現在、私たちは事の進展を待っています」

と語った、と報じた。アメリカは放送を辞めた局があったがNBCが放送するというニュースが流れた。

NHKのスポーツ中継はこれから無理に?

NHKが放送を中止した理由は、品位と節度、青少年への影響に配慮する「NHKの放送ガイドライン」に抵触する恐れがあるためで、アダルトグッズを扱う企業の名前が頻繁に映り込む可能性があるからだという。ネット上では「これではNHKのスポーツ中継は無理」といった反発が拡大。スポンサーロゴは大会なら必ず表示されるものだし、その中にアダルト系があればまた放送中止になる。そもそも「EasyToys」は何なのか分からなかったし、逆にNHKは「EasyToys」の宣伝をしているようなものだとし、

「ちゃんと許可を取って、スポンサー取ってきたのに、NHKが職業差別かよ 本当に最低だな」

「スポンサー差別ヤバくね?NHKは頭おかしいのか 働いてる人に上下つけるんかよ」

「別に違法なビジネスやってるわけでもなく、堂々とスポンサーもやってるのに どこが多様性だよ、SDGsだよ、笑わせるわ」

などといったコメントが掲示板に出ている。

 

(リンク)

世界カーリング連盟(WCF)公式Twitter

https://twitter.com/worldcurling/status/1467573647149830147