毎日新聞の記事がネットで失笑を買っている。「桜を見る会」前夜祭の費用を安倍晋三元首相(67)が補塡したとして公職選挙法などに問われた問題で、2021年12月28日、東京地検特捜部は再び不起訴とし捜査を終えた。これを毎日新聞は「網を広げた再捜査でも法律の壁は越えられなかった」と書いた。ネットでは、「法の壁越えちゃまずいでしょ」「法を凌駕しろって意味なのか?」「法の壁を越えようとすんなや」などといったコメントが出た。
「虚偽答弁」の説明責任は残りそうだ?
公職選挙法は有権者への寄付を禁じていて、「桜を見る会」で安倍首相が費用を補填したかどうかが問題視された。結局補填はあったのだが、罪に問うには有権者側に「利益を受けた」との認識が必要だ。会費は5000円で、東京地検は参加者に聞き取り聴取を行ったところ、出された食べ物は少なく、逆に「5000円では高すぎる」という不満ばかりが出てきた。それで今年7月に不起訴となった。しかし検察審査会は不起訴を不当とし、聴取を受ける人数を増やすべきだとした。東京地検は再捜査で聴取の対象を、後援会に所属していない有権者にも範囲を広げたようだ。しかし結果は同じで、不起訴となり捜査を終えた。毎日新聞は見出しと記事中に「法の壁」という文字を入れ、
「網を広げた再捜査でも法律の壁は越えられなかったが、安倍元首相が『虚偽答弁』を繰り返した事実は消えず、説明責任を問う声は残りそうだ」
と書きネットで失笑を買った。
法の壁は「法律が障壁となっている様子」
「法の壁」とは何か。Weblio辞書によれば、
「法律が整備されておらず、思う通りに事を進めることがままならない、または法律上制限されていることによって実施の妨げとなっているさま。法律が障壁となっている様子」
とある。つまり毎日新聞は、安倍元首相が有罪になって欲しかったが、法律がそれを妨げて有罪にはできなかったということになる。また、法律上は無罪であっても、その法律を無視してでも有罪になってほしかった、とも読める。ネット上には、
「法の壁を超えたらダメだろ」
「法に沿ってない自覚があったのかwww」
「法の壁を越えてしまうことを『違法』といいます」
「法治国家じゃない方がいいんですね毎日は」
などといったコメントが出ている。
(リンク)
毎日新聞「再捜査でも法の壁越えられず 東京地検特捜部、安倍元首相再び不起訴」