政府の宇宙開発戦略本部で岸田文雄首相(64)が2021年12月28日、「2020年代後半には、日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現を図る」と述べた、というニュースが流れた。

ネットでは、「何を唐突に?」「人気取りか?」「リニアも作れないのに?」といった声が挙がった。ところがこれは逆に古いニュース。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は既に、米国が提案するアルテミス計画への参加を表明していて、宇宙飛行士の募集も始めている。

アルテミス計画の有人探査は2025年以降

JAXAが「宇宙飛行士候補者募集の特設サイト」をオープンしたのは2021年11月19日。そして12月20日から募集が始まっている。応募受付は来年年3月4日まで。選考結果はその翌年の2月に発表される予定だ。

今回の募集は、米国が提案する国際宇宙探査計画「アルテミス計画」と連動したもの。月面有人探査と火星探査を目指す。日本人宇宙飛行士が月面で活動することはNASAと合意していて、採用人数は若干名。2023年4月にJAXAに入社し基礎訓練が始まり、2025年3月頃にJAXAの宇宙飛行士に認定される。アルテミス計画は2025年に開始が予定されていて、月面の有人探査は2025年以降とされている。今回の選考に通った日本人宇宙飛行士は、月周回有人拠点「ゲートウェイ」に乗り込む可能性がある。月探査はこの「ゲートウェイ」を拠点として行われるからだ。どんな人物が選ばれるのか。宇宙飛行士募集サイト「宇宙飛行士に、転職だ」のフロントページには、イラストを含め9人の顔写真が掲載されている。そのうち5人が女性だ。現在日本には女性の宇宙飛行士がおらず、女性を採用したいとの思惑があるようだ。そのため、従来の応募資格が身長158~190cm、体重50~95kgだったのに対し今回は、身長149.5~190.5cmのみとしている。

 

(リンク)

JAXA「宇宙飛行士に、転職だ」

https://astro-mission.jaxa.jp/astro_selection/#application