格闘技イベント「RIZIN.33」でYouTuberのシバター(36)に敗れた元k-1王者の久保優太選手(34)が、八百長疑惑について語った。試合の「台本」はシバターから持ち掛けられたもので、条件を呑まなければ試合を辞退すると言われた。その条件とは1ラウンドは顔面へのパンチを出さないこと。シバターもパンチや怪我をするような攻撃はしない。1ラウンドはそうやって流し、2ラウンドで決着を付ける、というものだった。こうしたやり取りは電話で行い、久保選手はその会話を録音しているという。

顔に障害があるからパンチ無しで戦って

久保選手が明かしたのは「青汁王子」こと実業家の三崎優太さん(32)が2022年1月2日に配信したYouTubeチャンネル。電話で出演した。1月1日に流出したシバターと久保選手のLINEは本物だという。シバターは八百長疑惑について全く身に覚えがない、LINEは捏造ではないか、としている。

どんなやり取りがあったかというと、久保選手のInstagramにシバターからRIZINの試合を辞退しました、すいませんでした、とのメッセージが届いた。RIZINサイドからもシバターが棄権する可能性を聞いていた。ただし、シバターのこれまでのYouTube動画から久保選手は、これもまた冗談だろうと思った。辞退する理由を聞いたところ、顔に障害を抱えていて、パンチを貰うと体が痺れる。一発でももらうと試合できなくなる。というものだった。久保さんは、ルールもあるし、レフリーもいるから障害は出ないはずだと返すと、「電話をしてもいいですか?」と言われた。そして、シバターから電話があったのは昨年暮れのクリスマスだった。

信用得るため「供託金」「誓約書」を出すと言われた

クリスマスに語られたのは、シバターには子供と奥さんがいて、ここで倒れてしまえば家族は生活が出来なくなってしまう。どうか自分の提案を呑んで欲しい。呑んでくれたなら試合をしてもいい、というものだった。この時点でも久保選手はシバターを疑っている。かつてシバターが朝倉未来選手(29)や元K-1王者の安保瑠輝也選手(26)とコラボした時のように、八百長を持ちかけたのと同じ、と感じた。ところがシバターは「疑ってますよね?」と否定。自分が信用ならないなら「供託金」や「誓約書」を出す、とした。この時、久保選手の頭には試合を成立させるという事しかなかったのだという。というのも「RIZIN.33」で久保選手は別のマッチが組まれていた。それが流れている。シバターとの対戦はその代わりであり、2度も流れると今後「RIZIN」には出場できなくなるのではないか、と恐怖した。また、周りのスタッフは出場に向け動いていて、それも全部無駄になってしまう。シバターの提案は吞まざるを得ない状況だったという。

「シバターは凄い。完敗という気分です」

1ラウンドは久保選手はパンチを出さない。シバターもパンチや怪我をさせるような攻撃はしない。流すような試合をする。タレントでYouTuberのてんちむさん(28)がラウンドガールを務めた後、2ラウンド目で本気を出して決着を付ける、という「台本」。結果は、パンチを出さない久保さんにシバターは突進し、フックを連発、棒立ち状態の久保選手に飛び付き式腕十字をかけ、あっという間に一本勝ちを収める。シバターもパンチは出さないと言っていたため、驚いている間に負けてしまったのだそうだ。

「八百長というか、僕が勝手にカラ回りした。(今回の一連の流れが)壮大な絵だったとすれば、シバターは凄い。完敗という気分です」

と久保選手は語った。この出来事についてはスポンサーや関係者、ファンに事実を伝えるため、自身のYouTubeチャンネルでも説明するという。

 

(リンク)

「三崎優太 青汁王子」YouTubeチャンネル

「【祝2022年】火を見ながらあけおめ配信。今年は覚悟の年にしよう、一年後に必ず笑おう」

https://www.youtube.com/watch?v=ypqPhD8a8Fw