2022年1月19日午後に「春日さん」がトレンドワードとして急上昇した。これはお笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰さん(42)のこと。この日出演予定だった生放送の日本テレビ系「ヒルナンデス!」を体調不良を理由に休んだからだ。
相方の若林正恭さん(43)も欠席したことで病名の予想は付いたが、ボディビルダーとして活躍し、体を鍛えている春日さんがまさか、というので話題になった。ところが逆に、体を鍛えることで感染リスクが高まる可能性があるのだという。筋肉体操でお馴染みの武田真治さん(49)はトレーニング量を減らしている。
「体調不良」とは縁のないイメージ
「ヒルナンデス!」で森富美アナウンサー(48)が、
「今日、春日さんなんですけれども、体調不良のためお休みです。そして若林さんも大事をとってお休みです」
と報告したところ、「春日さん」がトレンドワードとして急上昇した。春日さんといえば近年ではボディビルダーとして活躍、その筋トレの様子がテレビ放送され、年末年始も体力系の番組に出演していた。それだけに「体調不良」とは縁のないイメージがあったからだ。春日さんの所属事務所は同日の夜に、
「この度、弊社所属 オードリー 春日俊彰が新型コロナウイルスに感染していることが確認されましたのでご報告させていただきます」
と公式HPで報告し、治療に専念するとした。若林さんはPCR検査の結果は陰性だったが、濃厚接触者に該当する可能性があるため休ませたと書いている。掲示板には、
「筋トレしてる人は、筋トレで身体中が疲れて疲労が溜まっているからか病気に対しての抵抗力が少ない」
「一般的に筋肉鍛えてる(=体脂肪低い)方は免疫低い」
という書き込みが出た。
「運動不足の人よりも風邪をひきやすい」
筋肉体操でお馴染みの武田さんが1月19日配信の「日刊SPA!」のインタビューに登場し、筋トレの習慣を見直したと語っている。2021年1月に新型コロナに感染し、その直後にインフルエンザにかかったためだ。体を鍛え過ぎたため免疫力が下がった、のではないかという。
「『絞られた身体=抵抗力の強い身体』ではないんだなと思い知ったというか」
と武田さんは語っている。これまではストレスを感じた時に体にガンガン負担をかけ、アドレナリンを出しそれで解決しようとしていた。今は体に負担を書けない程度の運動をしていて、この1年はジョギングは月に1~2回くらい、ベンチプレスも3~4か月はほとんど上げていないとした。
老年病研究所附属病院の中條浩樹理学療法士はコラムで、
「高強度のトレーニングをしている人は、運動不足の人よりも風邪をひきやすい」
と書いた。理由は体内でコルチゾールというホルモンが分泌され、免疫機能を抑制してしまうというのだ。また、高負荷の筋トレをすると骨格筋への血流量は増えるが、皮膚、粘膜、内臓への血流は抑制される。粘膜の血流が減るということは免疫の主役の白血球も減るということ。その免疫機能の低下は、運動から数時間~1 日程度続くという。ただし、適度な運動は免疫機能をむしろ向上させる、とした。何事もほどほどがいいということなのだろう。
(リンク)
老年病研究所附属病院・中條浩樹理学療法士コラム
http://www.ronenbyo.or.jp/hospital/tiikirih
a/rehacolumn/rehacolumn_39.pdf
「コロナ→インフル連続感染」を経験した武田真治が“筋トレ習慣”を見直すまで(日刊SPA!)