【花束投げ捨て】売名行為だった　ごぼうの党・奥野代表「悪名は無名に勝る。私の主張を検索してね」

ごぼうの党の奥野卓志代表（48）が2022年9月30日に同党の公式YouTubeチャンネルで、メイウェザー選手(45)への花束投げ捨て騒動の背景について語った。「捨て身で今回の騒ぎを起こしたのは『悪名は無名に勝る』」ため。花束贈呈が決まった時から騒動を起こすことを計画。売名行為に使った。この騒動によって奥野代表や「ごぼうの党」の名前を知った人は、公式HPにアクセスし、自分の政治主張を知って欲しい、と訴えた。

誰に対する謝罪だったのか？

実は奥野代表はこの前日、YouTuberの「ヒカル」さん(31)のチャンネルに出演し

「私のあの行為を見て本当に残念に思われた方、全ての方々、関係者の方々に対し、私の行為が適切ではなかったと理解をしており、そのことに関しては謝罪をさせていただきたい。申し訳ありませんでした」

と謝罪している。ところがネッではこの謝罪が意味不明なものと理解された。行為の背景が全く分からないし、誰に対する謝罪かも分からない。しかも、登場したのは格闘技とは直接関係のないヒカルさんのチャンネルである。相変わらず「炎上商法」疑惑が残ったが、30日の奥野代表の説明で、全体像が浮き彫りとなった。

大きな話題になるのは予想できた

まず、奥野代表は格闘技ファンであり、選手たちとは20～30年の付き合いがある。その中で格闘技イベント「RIZIN」、榊原信行代表(58)、そしてメイウェザー選手への強い反感があった。その反感感情を「活用」し、政治活動上の主義主張のために「売名行為に及んだ」、というのが真相だった。

「大きな話題になることは予想していた。自分の意思であえてわざとやったこと。どうしても世界一素晴らしい日本という国を守りたくて、捨て身で今回の騒ぎを起こしました」

いくら大きな声で正しいことを伝えても、誰にも見てもらえないとすれば「ゼロと同じ」。今回自分は100％悪者になった。しかし、

「『悪名は無名に勝る』という言葉がありますけれど、この件がきっかけで私のことを、ごぼうの党を初めて知ってくださった方は、党名とかで検索して頂きたい。Twitter、Instagramでほぼ毎日情報発信しています」

とした。その政治活動上の主義主張とは、「緊急事態条項の阻止」だという。

チケットは「RIZIN」に頼まれ購入

奥野代表の動画によると今回の騒動の流れはこうなる。「RIZIN」サイドから9月25日に行われる「超RIZIN」のチケットを買ってくれと頼まれた。100万円の席だが420万円出せば花束贈呈ができる。朝倉未来選手(30)とメイウェザー選手のどちらか、ということで、迷わずメイウェザー選手を選んだ。この時点で騒ぎを起こすことを決めた。

反感感情を持ったのは2018年12月31日に行われた「RIZIN.14」での那須川天心選手(24)、メイウェザー選手のエキシビションマッチ。メイウェザー選手は減量せず天心選手より6キロ重い状態。さらに会場に2時間遅刻して現れ、天心選手のバンテージの巻き直しを指示した。これによって天心選手は試合前のアップができなかった。この一連の出来事は選手の生命危機を意味する。それを許したのが「RIZIN」であり、ルールや約束を守らない、選手を守ろうとしない組織と分かった、と奥野代表。一方のメイウェザー選手は妻への暴行などで何度も逮捕されている。