亀田製菓は1986年に発売した看板商品「おばあちゃんのぽたぽた焼」のパッケージの「おばあちゃん」を38年目にして刷新する。8月7日に発表した。ネット上にビジュアルが上がると「不潔な年寄みたいな絵だな」「爺さんに見える」といった声が挙がり評判はあまりよくない。また、おばあちゃんの新セリフ「ぽたぽたしちゃう?」が追加され、違和感があり過ぎだと毛嫌いされている。
「新しい時代の家族」に合わせた
「ぽたぽた焼」は表面の濃い砂糖醤油が特徴のお煎餅で、くちどけのよい、サクサク食感が人気。1986年の発売開始からお馴染みのおばあちゃんがパッケージに描かれ、商品のトレードマークだった。亀田製菓によれば、発売当時の子どもが親世代となり、3世代に認知される商品になった。これを機に「新しい時代の家族」に合わせ、楽しんでもらえるようパッケージを変更した。8月初旬から順次新パッケージに切り替える。担当はイラストレーターで絵本作家のヨシタケシンスケさん(50)。世代を問わず高い共感を集めていることから依頼。家族をつなぐおばあちゃんと、「ぽたぽた焼」を食べる親子などのイラストを描き起こししてもらった。
「一緒にぽたぽた焼きを食べながら、こんな顔で話を聞いてもらえたらうれしいだろうな、と思い、描きました」
とヨシタケさんはコメントしている。ところが、ネット上での評判は芳しくない。
デザイン変更で良くなった例は無い?
そもそも長年にわたって親しまれてきたキャラを変更する意味が分からない、というのだ。おやつカンパニーの「ベビースターラーメン」の28年親しまれたキャラ変更があったのは2016年。山芳製菓のポテトチップス「わさビーフ」。33年親しまれたキャラの変更は2020年。
「こういうので良いデザインになった事例を観たことないわ」
との意見も出て、この2キャラの変更時も物議を醸した。長年親しまれてきたキャラが変更になればどうしても違和感が出てしまうのは宿命。しかも食べ物だから尚更なのだろう。一方、「ぽたぽた焼」のキャラ変更に理解する人もいて、「おばあさんだから年齢的に交代は不可避」「寡黙で奥ゆかしいおばあちゃんは現代にはいない」という意見も出た。しかし、
「おじいちゃんかおばあちゃんかわからんかんじやな。じだいやねぇ」
「中国人に生まれ変わったみたい」
「寡黙に焼くからじっくりぽたぽたなのに、ぽたぽたしちゃう?じゃねーのよ」
「ワイのばあちゃんは来るのも来ないのも、食べるのも食べないのも自由にさせてくれる懐の深さがあったんや…」
「俺のぽたばあちゃんを返してよ!!」
といったことが掲示板に書き込まれている。
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(リンク)
亀田製菓HP「ぽたぽた焼きスペシャルサイト」