「客室でタバコ吸ったら罰金一万円取られました」とレビューに苦情を書いた人物に対する老舗旅館の反論が毅然としている。クレーマー対策として他の施設も見習ってほしい、などとネットで話題になっている。

レビュー上のやり取りは9カ月前のものだが、8月8日にこの件に関するツイートがありバズった。

お互い不快な思いでお別れした

舞台となったのは鳥取市の浜村温泉「貝殻節の里 旅風庵」。Googleレビューに、

「客室でタバコ吸ったら罰金一万円取られました、普通そんなことありえないですもう行くこ無いですが、皆さん気おつけて星に騙されないようにしてください」(原文ママ)

と書き込まれた。同旅館はこれに返信。最初に「お互い不快な思いでお別れしなければならなかった」と書いたことで記憶に残っていることが分かる。そして、同旅館はこの人物が来館した際に全室禁煙であること、エントランスの外に喫煙所を設けていることを説明した。しかしこの人物は高齢で全館禁煙の認識がなかった。注意をした後は喫煙所を使ってくれた。それを配慮し通常3万円の請求額を1万円にした。実際にかかった費用はエアコン2台分のクリーニング代約1万5000円。カーテンのクリーニング費用数千円。そればかりではなく、タバコの臭いを取るために丸2日間、客室の販売ができなかった。

こういう旅館に宿泊したい

「あの客室は最大5名様で1泊最大5万円の売り上げが見込めるお部屋です。2日間で最大10万円のこちらの損失をどうお考えでしょうか?さらに、このような口コミで私どもを貶めようとするお気持ちを理解することができません(中略)どうか認識のずれをご理解いただき、差し出がましいこととは存じますが、ご自身の品位を損ねるこのご投稿を削除していただくほうがよろしいのではないかと思われます」

と書いた。この返答に対しネットでは、クレームに屈する企業が多い中で毅然と堂々と反論を展開。なぜ請求額が1万円になったのかをぐうの音も出ないよう説明。「もう二度と来て頂かなくて結構です!」と言い放つ展開。他の会社も見習うべきだとの声と、

「こういう毅然とした対応が取れる旅館に是非とも宿泊したい」

「宿の素晴らしい対応を賞賛致します。非常識、迷惑行為を行なった上に口コミで宿の品位を貶めるのはもはや犯罪です」

「宿泊客の中には、全館禁煙を選んでいる人もいる。もし少しでもタバコの臭いがしようものなら、旅館の信用すら失うことになりかねない」

「どこの旅館か気になって調べてみたら地元にある老舗旅館でした 全館禁煙にしている理由は『かやぶき屋根』だから。他のかやぶき屋根の旅館が火災で焼失しているので、強い表現で反論したのだと思います」

などといったことが掲示板に書き込まれている。

 

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(リンク)

「貝殻節の里 旅風庵」HP

https://www.ryofuan.com/

「からふる」さんのX(この宿、好感持てるな)

https://twitter.com/train_karari/status/1688750260968165377