東京オリンピックで金メダルラッシュの日本。そのメダリストのSNSに直接「○ね、くたばれ、消えろ」との中傷ダイレクトメール(DM)が送られたり、選手を応援する著名人のTwitterに選手を貶める嘘の情報が投稿される問題が拡大している。特に体操金メダリスト、橋本大輝選手(19)のSNSは荒れに荒れ、当該部分が削除された。

ジャーナリストの有本香さん(59)は、自分のSNSにも選手に対する誹謗中傷が来た、とし、「五毛党がたくさん湧いているんですよ」と解説した。「五毛党」というのは中国共産党のインターネット世論誘導集団。

「とある国から、『○ね、くたばれ、消えろ』とか」

卓球混合ダブルス決勝で中国を破り金メダルに輝いた水谷隼選手(32)が、2021年7月28日、こんな意味深発言をTwitterでした。

「とある国から、『○ね、くたばれ、消えろ』とかめっちゃDMくるんだけど 免疫ありすぎる俺の心には1ミリもダメージない それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ 日本人の方は全て応援メッセージです ありがとう(≧∇≦)」

「とある国」とはどこなのか。水谷選手はほどなくこのtweetを削除した。日本のメダリストたちのSNSに、一方的な誹謗中傷の言葉や写真がDMで、そしてコメント欄に寄せられている。一番荒れているのは体操男子個人総合で28日に金メダルに輝いた橋本大輝選手(19)。InstagramやTwitterには「日本の恥」「イカサマ」「審判団は目が見えない」など中国語で書かれた言葉とともに、大量のコラ写真が投稿された。中には原爆の写真や、新聞見出しを「不正の金メダル」などと作り替えたものもある。一番使われているのは跳馬の滑走で足を踏み外しているコラ。同じ写真を使用しての投稿が殆どであり、集団で計画的に誹謗中傷を繰り返している、というのが分かる。橋本選手は当該のInstagram、Twitterを削除したが、橋本選手に送り付けたのと同じ写真や誹謗中傷はSNS上に残っている。

7月29日放送のネット報道番組「虎ノ門ニュース」ではこの問題を取り上げた。

有本香「今たくさん五毛党が湧いているんですよ」

有本さんは自分のSNSにも、そしてゲストコメンテーターのイスラム思想研究者・飯山陽さん(45)にも、水谷選手を貶める投稿が来た、とし、こう説明した。

「Twitterに五毛軍団が湧いているらしく、いっぱい変なのが来るんですよね。日本がインチキしたみたいな。本当は失敗していたんだみたいな感じの画像を送り付けてきたりとか。今たくさん(五毛党が)湧いているんですよ」

飯山さんは、オリンピックの現実をこう語った。現実的には国際政治の場でもあり、それを各国がどのように利用するか。個々の選手はフェアプレー精神を持っているのが殆どだろうが、韓国選手団が福島県産の食材を使っているという理由でオリンピック村の食事を拒否した事も含め、

「うちの国は日本を信用していないんです、という国際アピール(に使っているの)だと思います」

と語っていた。

 

(リンク)

「虎ノ門ニュース」(2021年7月29日)

https://www.youtube.com/watch?v=azTT1g8mGxA

 

飯山陽公式Twitter

https://twitter.com/IiyamaAkari/status/1420389094685741058