美ボディなど健康美を競う全国大会「ベストボディ・ジャパン2020日本大会」が2020年12月12日に開催され、女性の総合優勝にモデル、タレントとして日本で活動するカロリーナさん(23)が輝いた。

ところが、である。カロリーナさんの一言がネットで物議を醸すことになった。「見た目が外国人だと優勝はできない」と言われた、というもの。カロリーナさんはウクライナで生まれたウクライナ国籍で、両親もウクライナ人。「美」の基準がどこにあるのかにもよるが、日本の美ボディ大会に他国の人が出るのは「反則!」というのだ。

 

見た目が外国人だとジャパンの大会では優勝できない

 

カロリーナさんは12月13日にツイッターでこう呟いた。

「2020ベストボディジャパン日本大会、総合優勝できました。ベストボディジャパンという、ジャパンが付く大会で優勝はできないといわれてきましたが、私はそんなことは関係ないと信じてきました。見た目は違っても心は日本人であり私の故郷日本でグランプリを頂けて心の底から嬉しく思っております」

カロリーナさんは5歳の時に両親と来日し18年間日本で暮らしている。ウクライナ語、ロシア語、日本語が堪能だ。本来なら「日本で頑張っているんだね」で終わるのだが、「見た目が外国人だと優勝はできない」という一言に引き寄せられたネット民は、カロリーナさんの写真を見て、その日本一の姿に、「あっ!」と叫ぶことになる。

 

今年はミュージシャンの西川貴教さんも男性部門に出場した

 

カロリーナさんが出場した大会は美ボディなど健康美を競う大会で、審査風景はボディビルとミス・コンテストを融合させたような感じだ。大会は2012年から毎年開催されている。今年はミュージシャンの西川貴教さん(50)が男性部門に登場し、総合優勝は逃したもののモデルジャパン部門ゴールドクラス(50歳~59歳)で優勝したことでも話題になった。

そんなカロリーナさんは3年ぶりの2度目の出場。一度目は「ガールズクラス」で準優勝。この時から、「見た目が外国人だと優勝はできない」「自分の努力や実力ではどうにもならない」と悩んでいたという。そもそもカロリーナさんの売り文句は、

「ウクライナが生んだ奇跡のボディ」

だった。

ネット上では「美しさ」の基準をどこに置くのかで選考は変わって来るけれども、世界基準ではウクライナの女性はトップクラスであり、骨格も日本人のそれとは明らかに違っている。その人が日本一になった。「日本大会」というコンテストで、勝負事であるならば、日本人か、ルーツがある人でなければ「日本大会」の意味がなくなる、という意見が出たのだ。

 

「外国人では優勝できない理由は土台が違いすぎる、だと思います」

 

掲示板には、

「僕もこの方が出場されては、反則かなと。軽自動車とフェラーリでは言い過ぎですが、それぐらい差があるかなと」

「『ミスロシア大会』などで日本や中国の人が優勝したら我々からすると『え?』ってなるのと同じ」

「外国人では優勝できない、の理由は土台が違いすぎる、だと思います…とっても綺麗すぎる」

「美ボディジャパン『外国人部門』作らないと男女とも日本人じゃ勝てなくなりそう」

などといったことが書き込まれている。もちろん大会への出場が認められているわけだから、一番美しいと認められたカロリーナさんが優勝するのは当然のことであり、この大会での優勝を目指して血の滲むような努力をしてきたカロリーナさんに拍手を送りたい、と感想を述べている人もいる。

(リンク)

ベストボディ・ジャパンHP

https://www.bestbodyjapan.com/

 

ベストボディ・ジャパン2020日本大会

https://www.bestbodyjapan.com/best-body-japan-2020-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%81%B8%E6%89%8B/