大型量販店のエスカレーターにショッピングカートを置いて下に落とす、非常に危険な動画が複数出回った件についてイオンとイオンリテールは2021年2月11日に「このような事案を発生させてしまった」と謝罪した。動画は「イオン板橋ショッピングセンター」(東京都板橋区)で1月6日に撮影されたものだという。警察に被害届を提出し捜査に全面協力するとした。

一方で、この事件の被害者が、貴重な情報をTwitterで発信していたが、内容が疑問視されていた。というのも「イオン板橋」を「東武練馬のイオン」とツイートしていたからだ。

 

イオンは被害届を提出し捜査に全面的に協力する

 

謝罪文によれば、「イオン板橋」店舗内のエスカレーターで故意にショッピングカートを落とす危険行為の動画がSNSで2021年2月9日に拡散された。実は1月6日の出来事であり、発生直後から店舗従業員による店内の巡回の強化と、警察への相談、巡回の協力要請をしている。これから被害届を提出し捜査に全面的に協力していく。

「安全・安心であるべきショッピングセンターにおいて、このような事案を発生させてしま ったことについて、近隣にお住いの方、およびイオンの店舗をご利用いただいているお客 さま、並びに今回お申し出をいただいたお客さまには、深くお詫び申し上げます」

とした。

 

犯行現場「イオン板橋」はネットで早々に特定

 

問題の動画は「TikTok 」で公開された。その一つには、買い物客が上から転げ落ちてくるカートに気付き、驚いて逃げる様子が映っていた。動画のプロフィール欄には「やりら隊」と書かれていて、「都内で有名になりたいです。やりらふぃの頭」「イオンモール前代未聞出禁」などの説明があった。また「練馬」の文字があったため、当初は練馬区内のイオン店舗ではないか、とされていた。その後「イオン板橋」とネット上で特定される。

この「練馬」と「板橋」は別の区。ところが「イオン板橋」の最寄り駅は東武東上線「練馬駅」で、駅前の店舗だ。地元の人は「東武練馬のイオン」と呼んだりする。

地元にはショッピングカート被害者がいて、動画拡散後に逐次Twitterで報告しているのだが、今一つ信用されていなかった。それは「イオン板橋」を「東武練馬のイオン」と書いていたからだ。

 

「東武練馬のイオンです。被害届提出を検討中です」

 

「IKUKO」さんは9日、自身のツイッターで、

「1月にこの集団にやられました。勢いよくカートが落ちてきて腕にアザが出来ました!前にいたおじいちゃんに当たったら大変でしたよ!捕まって欲しいです!」

10日に、「どこのイオンですか?」と聞かれ、

「東武練馬のイオンです。1月6日の出来事ですが被害届出すべきか検討中です」

「幸いアザだけですみましたが、カートを支えられなかったらドミノ倒しになっていて他の方にも被害があったかもと感じてます。怖いですよね」

「イオンと連携し、警察へも被害届の依頼をしました。今後悪質な悪ふざけがなくなることを願います」

11日、またもや「東武練馬のイオン 板橋のイオン どっちなのかな」と聞かれたのだ。「IKUKO」さんは、

「東武練馬駅にある板橋イオン店です」

 

TBSの情報番組「グッとラック!」からの取材依頼も

 

この答えで「東武練馬のイオン」と「板橋イオン」が同じ店舗であることを理解し、やっと「IKUKO」さんが呟いた内容は信ぴょう性が高いことが理解された。「IKUKO」さん自身も問題の動画に映り込んでいるという。それから事件についての質問が急に増え出した。そして、

「突然のメッセージ失礼いたします TBSテレビ『グッとラック!』のスタッフです IKUKO様のツイートを拝見し、ご連絡いたしました 差し支えなければ詳しいお話を伺えないでしょうか 相互フォローの上、DMでやり取りさせていただけたら幸いです よろしくお願いいたします」

というテレビからも取材依頼が来ている。

 

(リンク)

「東武練馬のイオンです」IKUKOさんTwitter

https://twitter.com/ikuko73698465/status/1359288361295380480