ホリエモンと餃子店店主のトラブル。それは2020年9月30日の記者会見で、

「僕は行きたいんですよ、あの店。メチャクチャ美味しそうで、あの餃子を通販で買えるなら買って食いたい」「ぜひ皆さん、食べに行ってください。食レポお願いします」

とホリエモンが語り、店主が動画を見て自身のブログで、騒動を大きくするつもりは微塵もない。「今回の件は今日限りで終了させたいと思います」と10月1日に綴った。和解の成立である。

ところがこの10月1日からTBS系情報番組「グッとラック!」はホリエモンを悪とする餃子店騒動の特集を開始する。この番組のコメンテーターの一人がひろゆきだった。

「通販はどうか」と先に言ったのはホリエモン

ホリエモンがTwitterで、「火に油を注いだ上に、さらにテレビ番組とかで騒動が終わってるのにまた蒸し返していました」「例のクラファン辺りでキレました。無理になりました」「俺完全に悪者されてますやん、、、」

と呟いたのはこの番組とひろゆきのことだ。「クラファン」とは、ひろゆきが20年10月10日、閉店に追い込まれた餃子店を救おうと、

「クラウドファンディングとかでお金集めて、通販とかデリバリーで再開するとかどうですかね。サイト作る人居ないとかだったら、手伝いますよ」

と餃子店店主に直接呼びかけた。これが番組の企画となり、餃子店が立ち直るまでのドキュメンタリーが描かれる。

ちなみに、餃子店は通販をやればいいと先に言ったのは記者会見でのホリエモンだった。

ホリエモンは2021年3月4日にこんなことも呟いている。

「週プレの連載で一部始終を知ってるくせにさらに俺を窮地に追い込むので(ひろゆきは)性格悪すぎと思って嫌になりました」

「週プレ」というのは週刊誌「週刊プレイボーイ」のこと。2人は対談形式の連載を持っている。その中で、餃子店を巡る騒動の全容をひろゆきに伝えていたのだろう。ひろゆきはホリエモンから伝えられた「事実」を知りながら、それを無視した、ということになる。

志らく「ホリエモンがやればよかったんだよ」

2月25日放送の「グッとラック!」ではこんなやり取りがあった。昨年11月にホリエモンとのトラブルで休業に追い込まれた餃子店が、「ひろゆきの助言で再始動」。クラウドファンディングで1500万円集め、通販での再出発。ひろゆきは、

「いろんな飲食店が大変な目に遭っていて、文句言う人もいるけれど助ける人もいる。それがちゃんと可視化されれば、世の中は割とうまくまわる、というのがわかるのでは」

などと語った。司会の立川志らくさん(57)が、

「ひろゆきさんがやったことを、ホリエモンがやればよかったんだよ本当は。そうしたらかっこよくて株が上がった」

そして、ひろゆきにホリエモンとは連絡を取っているのか、ホリエモンはこの餃子店をどう思っているのか、と聞くとひろゆきは、

「ちょこちょこ取ってますけど、うーん。そこはちょっと頑固ですよね」

とした。ニュアンス的にホリエモンはまだ餃子店主に対し腹を立てているように伝わった。

番組的にはあくまでホリエモンは悪者で餃子店は被害者、それを救ったヒーローがひろゆきだった。ネット上では今も、ホリエモンの尻拭いをしたのがひろゆきで、ホリエモンはひろゆきに感謝すべき「いい友人を持った」という論調が多い。しかしホリエモンは、

「ひろゆきを真っ当だと思ったことはあまりありません。人を小馬鹿にしてイジることが生き甲斐の人だと思ってます」

と考えている。

(終わり)

(リンク)

TBS「グッとラック!」公式HP

https://www.tbs.co.jp/guttoluck-tbs/

 

「ホリエモン」はなぜ「ひろゆき」と絶交したのか!「餃子店騒動に油を注ぎ蒸し返した」(前編)

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