横浜市戸塚区のアパートから逃げ出したとされていたニシキヘビが2021年5月22日午後5時前に、2階に住んでいた飼い主の部屋の屋根裏で見つかった。

飼い主(20代男性)は1週間前に転居していた。このアパートの住人は「屋根裏でヘビが動くような音がする」と訴えていた。屋根裏にいるのではないか、と専門家は言っていたが、大家が捜索による建物の破損を嫌がり、なかなか捜索OK!を出さなかったという、トンデモな状況が重なった。

飼い主は引っ越し作業を行い退去している

このニシキヘビ(アミメニシキヘビ)はアパート2階に住む20代の男性会社員がペットとして飼っていたもので、体長は約3.5メートル、体重は10キロ。6日夜に男性が帰宅した際に、ゲージにヘビはいなかった。蛇を飼っていたのは許可を得たガラス製ケージでなく、別の木製ケージだった。鍵は閉めていたが、蛇がもたれかかった重みで鍵が壊れたのでは、と男性は話していた。窓が開いていたため外に逃げた可能性があるとし、「おびき寄せ作戦」を実施。14日は警察、消防など100人態勢で捜索した。15日に飼い主が引っ越し作業を行い退去している。3日間でのべ300人態勢を敷いた最終日が16日。17日はアパートの屋根裏を捜索しているが見つからなかった。21日に午後4時をもって戸塚署は捜索打ち切り。捜索隊はアパート管理会社に天井や壁の中を調べたいと申し出たが、天井や壁を壊さなければならないため費用の面で大家はOK!を出さなかった。

「アホしかいなくて草」

大家が捜索を決めたのは17日に屋根裏を調査しても見つからなかったこと。捜索隊はニシキヘビがアパート内にいると踏んでいたため大家を説得した。そして逃走17日ぶりに屋根裏で発見された。ニシキヘビは屋根裏の鉄骨の上でとぐろを巻いていて、おとなしく捕獲された。衰弱した様子もなかったという。こうしたニュースにネットでは、

「アニメでもこんなオチやらんぞ」

「ほのぼのニュース」

「こんなの散々外を探し回ってた警察がバカみたい蛇ん」

「アホしかいなくて草」

などといった感想も出ている。

 

(リンク)

どうぶつ図鑑「アミメニシキヘビ」(東京ズーネット)

https://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?species_code=172