元内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大学教授(65)が2021年5月27日放送のネット番組「文化人放送局」に出演し、辞任に至った「屁でもない」という表現は、自分の仮説を確認するため「わざとやってみた」ものだと明かした。
「さざ波」発言での「炎上」は、マスコミや左派組織が表現を標的にし、中身についての追及など一切なかった。つまり、自分や菅政権を攻撃することだけ、が目的と分かり「すぐ辞めますと言いましたよ。簡単ですよこんなものは」と語った。
これが炎上したらもういいや、と覚悟を決めた
「さざ波」発言で激しい批判を浴びた高橋教授は、5月10日の「文化人放送局」に出演した際に、
「辞めろっていう人もいるんでしょ?辞めていいんだけどさ、こんなもんは。くっだらない話だしさ」
と語っていた。この時、この騒動にどう落とし前を付けるのか考えていたようだ。27日の放送でこう種明かしをした。
「金曜日にツイートして(21日『屁みたいなもの』)、挑発的にね。これが炎上したならばもういいや、と覚悟を決めていて、案の定日曜に(23日)炎上した」
そして翌日の24日に辞任したのだという。
マスコミは中身に触れずに「表現」だけ追求した
Twitterでの「さざ波」発言の時におやっ?と思ったのだという。「さざ波」というのは単なる表現なのに、マスコミはTwitterの中身に触れずに表現だけを叩きまくった。Twitterには新型コロナウイルスの各国感染者数グラフと英語の説明が付いていた。
「マスコミの人から何か言われたんだけど、みんな中身が分からないんだよね。英語のグラフが読めないみたいなんだけど」
と思ったが、根っこを辿ったところ自分が「内閣官房参与」の肩書だから、というのが直ぐに分かった。そして国会に呼んで答弁させろという話まで出て、それは時間の無駄であり税金の無駄だと感じた。
「それだったら(肩書は)いらないですよ、としか言いようがないですよ」
高橋教授は安倍晋三元総理の「相談者」としても知られるが、「自分から進言などはせず、質問されたから答えるだけ」と以前から語っていた。菅政権では肩書は付いたものの、スタンスは変わっておらず、肩書が外れてもこれまで通り「質問されたら答える」に戻るだけ、とした。
ラムザイヤー教授のシンポジウム後「私は狙われる?」
また、「さざ波」発言をメディアや左派組織は、菅政権への攻撃に使った。なんでこんな「くっだらない」ものを政権の攻撃に使うのかと言えば、玉が無くなっているからだという。ポイントとなるのは4月27日の「従軍慰安婦」の閣議決定。これからは誤解があるとして教科書などに使用せず、使う場合は「慰安婦」にするとした。
「実は私の身辺でちょと怪しくなった(自分が狙われ攻撃されるのではないかという予感)ことがあった」
と高橋教授は話した。それは4月24日、ハーバード大学のJ・マーク・ラムザイヤー教授のシンポジウム後のことだ。ラムザイヤー教授は論文で「従軍慰安婦」など存在せず、あれはビジネスだったと発表した。それで教授職を去れ!などといった反ラムザイヤー教授の署名活動が起きた。高橋教授らはシンポジウムを開催し、ラムザイヤー論文の正当性を説いたのだ。また、「さざ波」発言を巡り嘉悦大学に大量の抗議電話が来た。。高橋教授は大学側から聞いた話として、
「抗議電話はプロ筋で、組織的なものだった。もし内閣官房参与を辞めなければ今でもずっと続いていたのではないか」
(リンク)
「文化人放送局」(2021年5月27日放送分)