行政改革・国家公務員制度担当大臣、内閣府特命担当大臣に就任した河野太郎氏はTwitterでの発信に力を入れていて、その発言がたびたびニュースになることで知られるが、なんと、192万人いるフォロワーのうち100万人以上が「Fake」(偽物)なのだという。「Fake」というのは実在しない人物(botなど)や、実在しても使用されていないものなどを指す。フォロワーの「購入」も含まれる、という。2020年9月18日頃からネットで話題になったが、本当だろうか。

「なんか多すぎるなとは思ってた」

「河野太郎やっちまったな…」、そんな取りざたをされた。掲示板「5ちゃんねる」でも、

「河野太郎のツイッター、100万以上フェイク垢でフォロワー数を水増し疑惑」

など複数のスレッドが立った。根拠となっているのが「TwitterAudit」というTwitter検証ソフトだ。その検証結果の写真がネット上に出回り、河野氏のフォロワーの「偽物」の数は102万2160人いて、実に全体の62%が「偽物」とされた。

「5ちゃんねる」では、

「安倍内閣に入閣する前はパヨク扱いでネトウヨに人気なかったし、なんか多すぎるなとは思ってた」

「しょうもないことやってんなあ これで発信力とか言ってて笑えるわ」

「一国の大臣とは思えない幼稚なツイートの数々から見れば水増しも納得」

といったコメントが出た。

河野氏といえば20年4月26日の自身のYouTube番組「【河野太郎のLIVE配信】河野太郎と生放送」に出演し、当時の安倍首相のフォロワーは190万人いて、自分は150万人だとし「目指せ!安倍総理」と宣言、フォロワー数で抜きたいと語った。そのためにはフォロワーの力が必要だから、「明日から協力いただきたい」とお願いした。フォロワーが頑張って一人が一人ずつフォロワーを増やせば安倍総理を抜けるのだ、と語った。まさか「偽物」でもいい、というならば怖い話だ。

安倍元総理を抜いている

とはいうものの、「TwitterAudit」というTwitter検証ソフトが正確な数字を出すのかどうかは別として、NNJニュースが9月20日、「TwitterAudit」を使い河野氏のツイッターを調べてみた。検索窓に河野氏のアカウントを入れてスイッチを押すだけという簡単なものだ。すると「偽物」は9万9604人だった。「本物」であるアクティブアカウントの割合は94%だった(写真参照)。つまり、河野氏のフォロワー100万人以上が「偽物」というのは捏造で、ネット騒がれているのはデマだったわけだ。ネット上でも検証が行われていて、

「流石に悪意があるなこれは」

などのツイートが出て、「捏造」をばらまいた人物への批判が起きている。

ちなみに安倍元総理のツイッターも調べてみた。フォロワー数は230万人で、「偽物」は4万3550人、フォローしている人のアクティブアカウントは93%で、アクティブアカウントの割合では僅差ながら河野氏の勝利ということになる。

 

(リンク)

河野太郎新型コロナウイルスワクチン接種担当大臣の公式Twitter