韓国「IOCから『旭日旗』を五輪から排除するとの書簡。スポーツ外交の大勝利だ！」はフェイクニュースなのか？

今後のオリンピックでは日本の「旭日旗を使用することを禁止する」との書簡を国際オリンピック委員会（IOC）が出した、と韓国の通信社大手ニューシス（NEWSIS）、ネットメディア大手のプレシアン(Pressian)など複数の媒体が報道した。韓国は「我が国のスポーツ外交の勝利だ」と喜んでいるというが、本当だろうか。

旭日旗はオリンピック憲章に反する政治的問題

韓国の報道によれば、韓国のオリンピック委員会でもある大韓体育会のイギフン（李起興、66）会長が、2021年8月8日に都内で記者会見を開き、IOCから旭日旗は「オリンピック憲章50条2項に基づく政治的問題だ」との書簡を受け取った、と発表した。第50条2項とは、オリンピックが開催地域やオリンピック関連施設の中では、政治的・宗教的・人種的デモと宣伝活動を禁止する、というもの。これに旭日旗が抵触した、という。これによって今後は全てのオリンピックで旭日旗の使用が禁止されることになった。

「旭日旗は規制対象であることが明確に確実に示された。我々のスポーツ外交の大勝利だ」

と語った、と書いている。東京オリンピックにおける旭日旗問題は、韓国選手団が2021年7月15日、選手村のベランダの壁面4フロアに多数の韓国国旗と「反日」と見られる横断幕を掲げた。これに対しIOCが憲章50条違反で撤去を命じたところ、韓国サイドは旭日旗の使用も50条違反であるとし、旭日旗にも適用することを申し出て撤去に合意した、とされている。