中国の女子プロテニスプレイヤーの彭帥さん(35)が、シンガポール紙「聯合早報」のインタビューに答えた。不倫告発騒動の後、海外メディアに登場したのは初めてとみられる。

彭帥さんは、性的暴行を受けたことも、監禁されたこともない、と主張した。これについてロイターは女子テニス協会(WTA)の「重大な懸念の解消にはつながっていない」との見解を報じた。

「海外メディアでなければ信用できない」?

「聯合早報」は2021年12月19日、上海で行われている「2021年国際雪連盟アーバンクロスカントリースキーチャイナツアー上海楊浦駅」に招待された彭帥さんを直撃し、動画とコメントを掲載した。この大会は来年2月4日に開催される北京冬季オリンピックの選考会でもある。彭帥さんは同紙の取材に対し「性的暴行を受けたと言ったことも書いたこともない」、「監禁されたこともなく、いつもとても自由だった」と述べた。そして、WTAの会長に宛てた手紙は「完全に自分の意志で書いたもの」とした。手紙の内容は、

「私は行方不明ではなく、危険な状態にあるわけでもありません。家で休んでいるだけ。全て大丈夫です。性的な被害を受けたなどというWTAの発表は真実ではありません」

という内容。「これは偽物ではないか?」といった報道もあった。同日、中国共産党機関紙「人民日報」の記者が、友人からもらったという彭帥さんの7秒ほどの動画をTwitterにアップしている。彭帥さんが中国バスケットボール界の象徴、姚明さん(41)と笑いながら話しているが、これについては「海外メディアのものでなければ信用できない」との声も挙がっていた。

言わされている?洗脳?替え玉か?

「聯合早報」の記事が出たことで、WTAも反応。重大な懸念の解消にはつながっておらず、引き続き性的暴行の疑いについて検閲のない、透明性のある調査を求める、との声明を改めて出した。これをロイターなどが20日に報道した。日本では「聯合早報」の報道について、

「怖すぎ」

「チャイナの影響力が強いシンガポールって時点でな」

「こんな事しても誰も信じないのは、普通の大人なら分かるはずなのに…」

「捏造記事を勝手に出せば出すだけ中国の傷は大きくなるだけ」

などといったことが掲示板に書き込まれていて、WTA同様に彭帥さんの話を信じる人は殆どいない。言わされているのか、洗脳が完了したのか、それとも替え玉か?などと囁かれ続けている。

 

(リンク)

「聯合早報」

https://www.zaobao.com.sg/realti

me/china/story20211219-1224709