歌手の松田聖子さん(59)が、大晦日の「NHK紅白歌合戦」の出場を辞退したとNHKは2021年12月25日に発表したところ、ネットではそれに驚く人が続出することとなった。というのも24日、「日刊スポーツ(ニッカン)」が「松田聖子がNHK紅白出場へ」と書き、25日も同紙はその記事をHPのトピックで取り上げていたからだ。

ネットではニッカンの記事を信じ、それを元に松田さん出場に関する議論が繰り広げられていた。それだけに、「ガセ記事だったのか」といった怒りがニッカンに向けられている。

「娘のためにもしっかりと歌わないと」?

ニッカンが書いたのは、「松田聖子がNHK紅白出場へ『娘に恥じないよう』沙也加さんとの思い出の場」とのタイトル。神田沙也加さん(享年35)の死を知り憔悴し悲嘆に暮れていたが、最後の別れをしっかりとすることができたことで、「娘のためにもしっかりと歌わないと。娘に恥じないようにしないといけない」と前向きな思いを関係者に話しているとし、

「沙也加さんのためにも聖子は前を向くことを決めた」

と結んでいる。

いくらメンタル強くても出場は無理

ネットではこのニッカンの記事を元に、松田さんの人間として、芸能人としての生き様が議論になった。ところが25日、NHKは紅白歌合戦の公式ホームページで

「紅組で出場予定の松田聖子さんは、このたび出場をご辞退されることになりました」

と告知した。これでニッカンの記事を信じ、この記事を元に展開した議論が吹っ飛ぶことになった。ネットでは「ガセに騙された」との怒りが込み上げる一方で、脱力感が蔓延する感じになった。掲示板には、

「出るってガセ記事はなんだったんだろうね メンタル強い松田聖子でもさすがに紅白で歌うのは辛いよね」

「日刊スポーツ (朝日新聞社)またデマ報道やらかしたよ」

「こんなの当たり前の話しだわ 日刊スポーツはデマ捏造の責任とれ」

「日刊さぁ…嘘だけならまだしも『娘に恥じないよう』とかセリフまで勝手に創作はダメすぎやろ」

といったことが書き込まれた。ニッカンはNHKの発表を受け、25日に松田さんの紅白辞退を報じていて、

「『娘のためにもしっかりしないといけない』と、仕事に前向きな思いを口にしていた聖子だが、紅白のステージには多くの歌手が参加することから『周囲の人に迷惑をかけることになってはいけない』と、最終的に辞退を決めたという」

という書き方をした。

 

(リンク)

日刊スポーツ

「松田聖子がNHK紅白出場へ『娘に恥じないよう』沙也加さんとの思い出の場」

https://www.nikkansports.com/enterta

inment/news/202112230000890.html

NHK紅白歌合戦「お知らせ」

https://www.nhk.or.jp/kouhaku/topics/topics_211225-2.html