「人類史上最高難度のルーティン」と「人類史上最悪のタイミング」がネット上で入り乱れた。北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝。2022年2月11日に生放送したのがNHK。平野歩夢選手(23)が逆転金メダルをかけ、最後3回目の演技が始まる直前、画面が気象情報に変わった。続きはサブチャンネルで放送すると説明したものの、切り替え方が分からず、リモコンが見つからず、録画も途中で切れ、平野選手の逆転金メダルの決定的瞬間を見逃した人が全国で続出した。
「リモコンいじっていたら終わってました」
NHKは複数番組を同時放送するマルチ編成を実施している。例えばメインチャンネルのプロ野球が延長戦となり、放送時間内に終了しない場合でも、プロ野球後に予定された番組は放送されるけれども、視聴者は「サブチャンネル」で試合の続きを見ることができる、というもの。ただし、サブチャンネルに切り替える方法を知らない人もいる。平野選手の3回目の演技の直前、正午近くにNHKはサブチャンネルへの切り替えを促す告知を行い、切り替え方法を説明した。しかし、どうしたらいいのか分からない人が続出。Twitterには、
「リモコンいじっていたら終わってました」
「ダンナ、慌ててリモコンを操作するもEテレにしかならず、阿鼻叫喚」
「リモコン探してる間に 金メダルの滑りが終わってた。本当に本当に泣きたいぃーーー!!!」
「人類史上最高の演技を平野選手がする中、人類史上最悪のタイミングでサブチャンネルに切り替えるNHK」
などといった恨み節が出ている。3回目の演技の直前ではなく、もっと早いうちから告知して欲しかったという声も多い。
(リンク)
NHKのHP「複数番組を同時放送するマルチ編成」