日本テレビ「金曜ロードショー」が2022年5月13日、不朽の名作「ローマの休日」を18年ぶりにデジタルリマスター版で放送することになった。オードリー・ヘプバーンさん演じる「アン王女」の声は声優の早見沙織さん(30)だと発表されると、ネットは微妙な空気に包まれた。
もちろん早見さんファンは大喜びなのだが、早見さんはアニメキャラのイメージが強い。そしてヘプバーンさんの声といえば、どうしても池田昌子さん(83)が「完成版」として定着していためだ。
「ヘプバーンの声は池田昌子」のイメージ
「ローマの休日」は日本で1954年に初めて公開された。ローマ滞在中に某国の大使館を抜け出したヘプバーンさん演じるアン王女と、市内を散策中に知り合ったグレゴリー・ペックさん演じる新聞記者のジョーとのつかの間の恋を描いた物語。ジョーは声優の浪川大輔さん(46)が担当するが、早見さんがアン王女を演じることが発表されると賛否両論が出ることになった。理由は「ヘプバーンの声は池田昌子」のイメージが定着しているからだ。実は5月6日に公開されるドキュメンタリー映画「オードリー・ヘプバーン」では、池田さんがナレーションに抜擢されている。
アン王女よりハヤミンの顔が思い浮かぶ
日本テレビで18年に放送されるリマスター版、池田さんが再度ヘプバーンさんの声を担当する事は難しいことは誰もが分かっている。それならば過去の池田さんの録音で放送して欲しいとの声もある。というのも、池田さんの声に親しんできた人たちは、池田さんの声を聞くことで当時の思い出が蘇るはず。早見さんが演じるとなれば違和感が出て、映像に馴染みにくくなるのではないか、という心配からだ。ネットでは、
「ハヤミンは若手の中ではトップクラスに上手い方と思うけど 初代の池田昌子が偉大過ぎて」
「思い入れのある人には、池田さんの声でセリフが当時の思い出とともによみがえる。必要が無いのであれば、取り直してほしくないなあ」
「(今の声優さんの声で)観てみたい人も一定数いるでしょうけど、往年の池田昌子さんの声で観たいという層の方々が圧倒的に多い筈」
「たしかに、キャラより本人の顔が思い浮かんでしまう。それが常に悪いわけじゃないけど、外画は特に気になるかも」
と言った感想が掲示板に出ている。
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日テレ映画「金曜ロードシネマクラブ」公式サイト 「ローマの休日」