FIFAワールドカップ カタール大会で日本はスペインを2-1で破りE組トップで2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。これまで1度も勝ったことのないドイツ、スペインに2つの大金星を挙げている。

日本がスペインに負けても引き分けても、ドイツが決勝Tに進出できた。ドイツのメディアは「スペインは 2 位通過を望んでいたため、あの結果となり、ドイツの進出を阻んだ」との報道をしている。

「最後は非常に難しかった」

日本時間12月2日、日本は1勝一敗、スペインは2勝、ドイツは1勝一敗、コスタリカは1勝一敗。スペインに勝たなければ決勝Tには出場できない位置にいた。しかしスペインには一度も勝利したことがない。ドイツにとってコスタリカは格下。決勝T進出を確信していた感がある。午前4時にキックオフの日本スペイン戦はスペインが先制ゴール。ボールをスペインに80%近く支配され、なすすべがないと思われた後半3分に堂安律選手、同6分に田中碧選手がゴールを決め逆転。そのまま日本の勝利となった。エンリケ監督は敗れたことについて、

「最後は非常に難しかった。チャンスは狙っていたが向こうの守備が固かった」

と語っている。そうしたなか、ドイツメディアは決勝Tに進めなかったのは「スペインがわざと負けたからだ」との論調の記事を出した。

大本命のブラジルを避けるのが可能

ドイツメディアが根拠としたのは、2位で通過すれば決勝Tを有利に運べるから。1位通過なら対戦相手は前回大会準優勝のクロアチア。2位ならモロッコ。クロアチアに勝利したとして、準々決勝での対戦は優勝候補のブラジルになる可能性が大。ドイツのタブロイド日刊新聞「Bild」(ビルト)は、2日の電子版で決勝Tに進めなかったのは田中選手のゴールとなったボールがミリ単位でラインインしていたこと。そして、

「スペインは 2 位通過を望んでいたため、後半、同点に追いつくことをやめた可能性がある」

とした。日刊紙「Die Welt」(ディ・ヴェルト)は、

「スペインにとって敗戦はまったく不都合なことではなかった。準々決勝で大本命のブラジルを避けることができるのだから」

そして、ドイツVSコスタリカで、4-2でドイツが勝利する過程をイタリアが見て、

「前半のような脅威な展開をしなくなり、チャンスがあったのに悲惨な使い方をした。ロスタイムには2点目を狙うことをしなかった。ドイツの試合が終わった時、ドイツのトーナメント進出は無くなったのだ」

と書いた。そして、田中選手のコメントを掲載した。

「ドイツの3-2の後、スペインが(日本ゴールを)あまり攻めていないように感じた」

相当の自虐的報道も行っている

この記事についてネットでは、

「お前らドイツが日本に勝てばよかっただけの話やろ」

「お前らダサいよw」

「ドイツの負け惜しみが心地いいw」

「ドイツは最初から最後まで日本に弄ばれたな 最高に面白いグループだったよ」

などといったことが掲示板に書き込まれた。ドイツメディアが報じているように、スペインは明らかに2位通過狙いの戦略だった、と感じている人もいる。ただ、ドイツのメディアは決勝Tに進めなかったことを悔しがる一方で、「偉大なサッカー国家の終わり」「現在、ドイツは単なるサッカー小人です」など、かなり自虐的な報道も行っている。

 

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(リンク)

日刊紙「Die Welt」(ディ・ヴェルト)「スペインはプッシュをやめました」

https://www.welt.de/sport/fussball/wm/article2

42445283/Japans-Siegtor-Ball-im-Aus-oder-nicht

-Millimeter-entschieden-ueber-Deutschlands-Ausscheiden.html

日刊新聞「Bild」(ビルト) 「偉大なサッカー国家の終わり」

https://www.bild.de/sport/fussball/fifa-wm-2022/

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