レジ袋が有料化されて一ヵ月半、スーパーである異変が起こった、と「日テレNEWS24」が2020年8月18日に報じた。それは、スーパーの購入商品を袋に詰める台(サッカー台)に設置されている無料のポリ袋が無くなる、という事態だ。「ポリ袋ハンター」の出現と報じたが、ネット上では疑問の声が上がった。有料化の前からそういう人はいたし、何でも有料化のせいにするのはおかしい、との意見だ。

「大量に取るのは悪いと思いつつ、、、」

「レジ袋『有料化』の余波『無料』ポリ袋を集める人」というニュースで、埼玉県吉川市のスーパーの映像が流れた。サッカー台に置かれたポリ袋を、まるで糸巻き機のようにガラガラ回し、大量に手に入れる女性の姿。インタビューである女性は、昨日も今日も20枚ほどを持って帰った、と明かした。
「大量に取るのは悪いと思いつつ、、、」
同店の店長は、レジ袋が有料になった頃から、レジ袋を購入せず、無料のポリ袋に商品を入れて持ち帰る人が増えた。中には無料ポリ袋が巻いてあるロールごと持って帰るお客もいる、と語った。同スーパーの無料ポリ袋の消費は例年の1.5倍になった。大量に持ち帰った無料ポリ袋は
「生ものを入れるゴミ袋として使う」
と、買い物客は用途を述べる。

この報道にネットの一部で疑問の声が挙がった。無料「ポリ袋ハンター」はレジ袋有料化の前から存在していて、特にハンターが増えた感じはしない。そもそもレジ袋とポリ袋では用途が違う、というのだ。

有料化で必要なのは「ポリ袋」ではなく「レジ袋」

ネット上でレジ袋は、「ゴミ捨て用として使っていた」、という意見が多い。ゴミ箱に被せたり、取手があるため捨てやすい、というのが理由だ。有料化になってもこれまでの習慣は変えられないため、レジ袋はスーパーで多めに買ったり、100円ショップで「別に」購入しているのだという。
この日の「日テレNEWS24」でも都内の100円ショップ経営者のインタビューがあり、レジ袋が売れ過ぎて入荷が間に合わない、と悲鳴。レジ袋不足のため30リットルサイズのゴミ袋が例年の3倍売れている、とした。都内のポリ袋などを製造メーカーでは売れ行きが昨年の2倍になった、と報じた。

つまり、スーパーやコンビニなどのレジ袋有料化で必要とされているのは、レジ袋そのもの、だった。またレジ袋が無い場合は大きめのポリ袋を買うのである。

では、先の埼玉県のスーパーの無料のポリ袋の消費はなぜ1.5倍になったのだろうか。

「なんでもかんでも有料化のせいにするのヤメロ」

マイバッグを持って買い物に行く習慣ができつつあるが、そうなると、総菜や鮮魚といった商品を買った際にマイバックへの「液だれ」などが気になる。
これはレジ袋のときには、汚れたら捨てればいいためあまり気にならないことだった。
ネット上では、
「液だれがマイバックに付かないよう、商品を無料のポリ袋に入れることが増えた」
という意見が圧倒的だ。
つまり、無料ポリ袋の利用は増えたが「ポリ袋ハンター」ではない、というのだ。
その理由は、
「無料のポリ袋ってヘニャヘニャで再利用なんてできない」
「あんなの、100均で150枚入りで売ってる。わざわざ掻き集めても、何の意味ない」
と掲示板に書き込まれていて、ハンターの気持ちがわからないようだ。一方で、
「あれはペットのトイレを取るのに便利です」
という主張もある。

ニュースで騒ぎになっている「ポリ袋ハンター」については、
「この行為は、今に始まったことではない」
「そもそも論、ハンターって言われる人達、有料化になる前からやっとるやろwなんでもかんでも有料化のせいだ、みたいな報道はやめろ」
とし、今回の報道について、本当にポリ袋ハンターが増えているのか、首を傾げる人も多いのだ。

リンク

「日テレNEWS24」

https://www.news24.jp/