人気テレビアニメ「異世界おじさん」の最終話が3月10日に放送された(地上波、AT-Xは8日放送)。
TOKYO MXでは昨年の夏アニメとして7月6日に放送が開始。全13話のため順調にいけば9月で終了するはずだった。「新型コロナウイルスの影響で制作に遅延が生じた」ことが理由だった。続きの完成が間に合わないため、再放送に次ぐ再放送で繋いだ。結果として、同じ話数を3回見ることにもなった。放送終了まで、3つの季節が過ぎた。
普通に放送していれば、、、
同アニメは「殆ど死んでいる」先生の漫画が原作。交通事故に遭い17年間昏睡状態だった甥「たかふみ」のおじさん。病院で目覚め、2人は一緒に暮らすことになる。目覚めたのは異世界から帰還したから。脳内で起こった話ではなく、異世界で得た魔法などが現実世界で蘇る。「セガ」のゲームに心酔していて、ゲーム系YouTuberとして生活。異世界で起こった出来事を魔法の映像で振り返る(アナウンスする)、というギャグコメディーだ。結構評判がよく、普通に放送されていたら、昨年夏アニメの「覇権」を握ったのではないか、と思っている人もいる。それがトンデモな再放送の繰り返しになった。
2期があるかのような終わり方
放送の流れはこんな具合だ。まず、4話まで放送した後、制作の遅れで5話の放送が延期になる。それを繋いだのは1話と2話の再放送。そして5~7話まで放送されたと思うと、また延期に。そして、8話以降がなかなか始まらない。その穴を埋めたのは3~6話の再放送。これでやっと8話以降が視聴できる、と期待するも、10月から改めて、1話からの再放送が始まった。8話以降が放送されたのは11月下旬。そして12話は12月22日に放送。TOKYO MXでは12話の再放送を12月31日に行うとしていたが、これが急遽11話の再放送に切り替わる。13話の放送の目途が立たないからだそうだ。そして12話から13話まで、2カ月半もの時が流れた。3月10日にやっと放送されたのだ。ラストは、おじさんが全財産を奪われ牢獄に入れられるシーン。異世界での冒険記録が14年分残っている、ということから、2期があるかのような終わり方だ。
「続きを、続きをおおおおおお」
延期、延期、また延期のトンデモな放送スケジュール。視聴者は、昨年夏から今年春まで付き合わされた。ただ、それに怒りを露にするファンは殆どいない。それだけ面白かった、ということかもしれない。ただし、きっちりと昨年夏で終わらせていたなら夏アニメの「覇権」を握っていたのではないか、アニメ収録の円盤(DVDやBlu-ray)が売れたのではないか、と感じている人は多い。ネットでは、
「無事に最終回が観れて本当に良かった スタッフの皆さん、お疲れ様でした」
「夏アニメだったのか…」
「続きを、続きをおおおおおお」
「延期に延期を重ねたのは褒められないけど アニメとしては面白くて最後まで良い出来だったな エルフの戸松がいい声してたな」
「若い頃は延期に腹が立ったけど、四十過ぎて1~2年なんて気にならなくなった」
などといったことが掲示板に書き込まれている。原作のストックが少ないため、仮に2期があるとすれば、5年後くらいではないか?と予想している人が多い。
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(リンク)
アニメ「異世界おじさん」公式サイト