元ジャニーズJr.マイコーりょうさん(年齢非公表)が、ジャニー喜多川前社長(2019年死去)の性的加害について自身のYouTubeチャンネルで語った。
キャスティングされるかどうかは個々の実力ではない。ジャニー前社長に気に入られるかどうか。「少年たちは自ら自分の体を提供しアイドルになって行った」。
これが芸能界?とショックを受けた
マイケル・ジャクソン物真似芸人として知られるマイコ―さん。ジャニーズ事務所に所属したのは1980年代、中学2年から高校2年まで。入所したのは得意なダンスを生かしたいから。当時のジャニーズJr.はデビュー予備軍のような位置付けだった。「そういう行為がある」と理解したのは入所1~2カ月後。
「ジャニーさんのお気に入りになると、色んな所にキャスティングされる」
「行為」の場所は原宿にあった合宿所。毎週日曜日にテレビ朝日(六本木)リハーサル室でのレッスン、TV出演のリハーサルがあった。夜遅くまで続くため、帰れない少年は合宿所に泊まった。マイコ―さんは千葉市内に住んでいてギリギリ帰れた。泊ったことはない。そのためジャニー前社長から性加害は受けていない。
「最初は何も知らない男の子が、いきなりイタズラされている?と思った。でも、自らタレントになるため、気に入られに行くパターンが多かった。自分の体を提供し、何かを掴むのは全然よろしくないけど、これが芸能界なのかな、ということでショックを受けたのを覚えています」
ジャニー氏の性的対象になるかどうか
こうしたことは少年たちも悪い、という意味ではなく「絶対にあらがえない大きなシステムだった」とマイコーさんは振り返る。だから全員、何が起きているのかについて「黙った」。
「一生懸命ダンスを踊ったけれど、評価されるのはそこではない。性的な行為をされる対象になるかどうか。誰にも言うことができなかった闇の部分」
高二のときマイコ―さんは両親に、
「もう、ここ、まともじゃないから辞めたい」
と打ち明ける。ジャニー前社長には電話で退所の挨拶をした。ジャニー前社長は途中から自分に興味がない雰囲気となった。そして、ドラマに出たりグループで歌うのは自分に向いていない気がして来た。振付師に気に入られバックダンサーという地位は死守したものの、ジャニーズJr.でバックダンサーでは食べていけない。
自分は二度とTVに出られなくなる
テーマパークに就職後、独立しタレントになった。自分には才能も実力もあると自負している。しかし、なかなかTVで使ってもらえない。「辞めジャニ」と言われるが、事務所に忖度して起用を止める「影響」を強く感じる。こうした動画をアップすることで自分は二度とTVに出られなくなることも予想している。それでもこうして語っているのは、
「芸能関係者、メディアであれば誰でも知っているはず。それを誰も明かさなかった。自分もその一人だが、(ジャニーズ事務所で行われて来たことは)許されるべきではないし、黙っているのもダメだ。そして、自分自身には闇の部分を話すことで呪縛から解放されるというメリットもある」
とマイコーさんは語った。
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