芸能界の華やかさと闇が描かれる人気漫画「推しの子」(原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴ)。テレビアニメは4月から放送されているが、最新第6話目でネットが大混乱に陥っている。

主人公の一人、俳優の男子高校生「アクア」が恋愛リアリティショー番組に出演する。これはフジテレビ「テラスハウス」に出演した木村花さん(享年22歳)の事件を丸パクリしている、というもの。「推しの子」アンチが木村花さんのお母さん(木村響子さん)に炊き付けたとされ、お母さんが大激怒している。

原作は自殺を思い止まらせている

木村花さんは「テラスハウス」に出演し、言われなき誹謗中傷を浴びそれを苦に自ら命を絶った。それが2020年5月23日。「推しの子」は同年4月23日から「週刊ヤングジャンプ」で連載開始。「恋愛リアリティーショー編」は同年10月から掲載された。作画の横槍さんは同年1月2日、Twitterで、「無理やりテラスハウスを脳に流し込まれ」と呟いている。ここから同番組を参考にしたのは間違いないようだが、原作やアニメでは自殺しようとするキャラは救われる。

始まりはこんなツイートだった(現在は削除)。

「推しの子の6話って木村花さんの件をオマージュしてエンターテイメントに昇華してる?モラルやばない?」

ネットでは「推しの子」アンチが木村花さんの母親に炊き付けたと言われている。多くの「通報」がお母さんにあった。今回のポイントの一つがお母さんは漫画もアニメも見ていない事。「見るなと止められています」。ただ、細かいあらすじは確認した。

「私たちが無事取材などで語った詳細がそのまま使われているのです」

「今も苦しみを抱え続けています」

お母さんは5月21日、今回の件に関するツイートを連投する。

「実際にあった話をそのまま使うことで 花を大切に想う人たちが 深く傷つくことは想像できないのかな まして、命日が近いこのタイミングでのアニメ配信? 売るため 話題になるためなら 手段を選ばないやりくち 心から軽蔑します」

フォロワーからの質問に答える形で、

「制作サイドから私のほうには何ひとつ連絡ありません 皆さんのツイートや 親しいひとの辛いという話を聞いて知った次第です」

「推しの子」ファンから、この作品は木村花さんをモチーフにしたものであったとしても、内容としては問題提起であり、芸能界、テレビ、ネットを批判するものだ、との意見が出ると、

「問題提起なら何してもいい? フィクションでも問題提起できるはず 本当に起きた事件を丸パクリする必要はありません フィクションでリアリティを表現できないならば制作側の腕の問題では?」

と返しブロックした。そして22日、

「命日とメモリアルマッチとその片付けを終えたら制作サイドにコンタクトを取り、話を聞いてみます(聞かせてもらえるかはわかりませんが)知らずにアニメをみてあまりの再現度にフラッシュバックに傷ついた子たちがいます 花の近くにいた人たちは 私含め 今も苦しみを抱え続けています」

とした。

 

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(リンク)

木村響子さんTwitter「制作サイドにコンタクトを取り、話を聞いてみます」

https://twitter.com/kimurarock/sta

tus/1660350927935782912

作画の横槍メンゴさんTwitter「無理やりテラスハウスを脳に流し込まれ」

https://twitter.com/Yorimen/status

/1212405095100321792

「推しの子」公式サイト

https://ichigoproduction.com/