石川県河北郡津幡町の「大滝観光流しそうめん」がこの夏4年ぶりに復活。津幡町のひんやりスポット木窪大滝では涼を求める多くの家族連れで賑わい、美味しいそうめんに舌鼓を打っている、と報道されていたが、利用客のうち93人が下痢、発熱等の食中毒症状を訴え、500人が保健所など県に相談していることが分かった。
原因は湧き水の原水を使用していて、食中毒を引き起こすカンピロバクター存在した。運営施設は水質検査を怠っていた。
カンピロバクターが検出
木窪大滝名物の流しそうめんは夏限定で行われていて、コロナ禍があり4年ぶりに7月23日に「復活」した。運営するのは「大滝そうめん」。大人が700円、子供は600円。通常の流しそうめんと、使い捨て容器に盛ったそうめんが選べる。そうしたなか、県は「『大滝観光流しそうめん」を利用された方へ』との告知を出した。8月 11 日、12 日の施設利用者から保健所等へ下痢、発熱等を発症したとの連絡・相談が複数あった。県が調査したところ施設が提供した食事が原因の食中毒と判断。17~19日の3日間施設を営業停止処分にした。流しそうめんに使った湧き水の原水にカンピロバクターが検出された。利用客のうち93人が食中毒症状を訴え、入院した人もいる。さらに500人が県に相談しており、順次調査を行うとしている。
30年以上の歴史「裏切ってしまった」
どうしてこんなことが起こったのか。運営の「大滝そうめん」は公式HPでこう説明した。年に一度以上水質検査を行っているが、今年は7月中旬に発生した線状降水帯による被害のため、営業開始前に検査ができなかった。検査ができたのは8月16日。
「過疎化・少子高齢化が進行する地域に少しでも元気を与えられればと30年以上、夏季限定ではございますが、営業を継続して参りました。この度、多くの方々の信頼を裏切り、大変辛く苦しい思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした」
と謝罪した。湧き水の原水を使用しているというのが売りの一つだったようだが、大雨が降った後なら尚更検査は必要だったはず。4年ぶりの復活に舞い上がり、湧き水はキレイとの信仰もあって多数のお客に生水を飲ませる結果になってしまった。
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(リンク)
石川県HP「『大滝観光流しそうめん』を利用された方へ」
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/yakuji/documents/shokuchudokuoshirase.pdf
「大滝そうめん」の謝罪文