東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗さん(83)が「女性は話が長い」と発言したとして「女性蔑視だ」とマスコミやSNSで大バッシングを受け、2021年2月4日の謝罪会見でも態度が悪いとされ「炎上」が拡大中だ。

そして、

「森さんは本当に『女性蔑視』をしたのか、メディアが森さんの発言を『切り取り』したのではないか」といった疑問も出た

(前編の続き)

 

森さんはどんな発言をしたのだろうか。「日刊スポーツ」が4日配信した電子版には、森さんの発言の全文、

「日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、女性蔑視と取られる発言をした。約40分に及んだ言葉を掲載します」

が書かれている。

 

組織委の女性はきちんと的を得た発言をする人ばかり

 

それによると、現在問題になっている部分は、

「女性がたくさん入っている理事会、理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言います。ラグビー協会は倍の時間がかかる。女性がいま5人か。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局、女性はそういう、あまり私が言うと、これはまた悪口を言ったと書かれるが、必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。そんなこともあります」

確かにこの部分だけを読めば「女性蔑視」「女性への偏見」「女性差別」なのかもしれない。ところが、その続きがあった。それは、

「私どもの組織委にも、女性は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです」

つまり、JOCの臨時評議員会で、「うちの女性スタッフは優秀だ」と自慢するための前振りとも読め、マスコミやSNSで騒がれているような「女性全員を敵に回した」というのは間違いに思える。

 

メディアが数字が取れるようにネタを造った?

 

ネットではこれをマスコミの「切り取り報道だ」と思っている人もいて、

「会長と言う立場だから、その人の発言として注目され『揚げ足を取られた』って事でしょ」

「数字取れるネタが無かったから、数字が取れるようにネタを造り出した(切り取り、偏向した)んだと私は考えています」

「結局叩ければ何でもいいんだろ(苦笑)」

「なんでもかんでも『差別』と言葉尻ばかり責める輩が多過ぎて辟易する」

といった感想が出ている。

 

(後編了)

(リンク)

朝日新聞YouTubeチャンネル

「森喜朗会長、会見で謝罪、発言を撤回 辞任は否定」

https://www.youtube.com/watch?v=Nk0VK7r6LXA&t=421s