西村康稔経済再生担当大臣は、NHKの「日曜討論」(2021年6月27日放送)で、東京で感染再拡大の兆候が出ているとし、飲食店に「酒の提供の停止も含めて、さらに強い対策を検討」、全国の状況に「緊急事態宣言の発出に躊躇なし」と語ったため、ネットでは「馬鹿じゃねえの」「もう誰も従わないだろ」などといった声が噴出した。

「酒の提供の停止も含めてさらに強い対策」

この日の番組は「東京五輪まで1か月 感染再拡大をどう防ぐ」というタイトルで討論が行われた。西村大臣は東京で感染再拡大の兆候が出ていることについて、

「きちんと対策をしている飲食店には、極めて厳格な条件のもと、酒を出していいとしてるが、例えば酒の提供の停止も含めて、さらに強い対策を検討していかなければ」

とした。全国の状況については、若い人に軽症・中等症が増えれば中小の病院を中心とした負担が大きくなってくる。病床の状況を重視し、さまざまな対策の強化を検討し、

「必要となれば、今のまん延防止等重点措置の地域に、緊急事態宣言を発出することも躊躇なく機動的にやるべき」

と語った。これについてネットでは、「馬鹿じゃねえの」「なんの意味もない」といった批判が大量に出た。

「緊急事態宣言こないだ解除したばっかりじゃん」

「もう誰もが無視だろうな」

「無視無視 水際対策ガバガバ・オリンピック強行・給付金よこさない こんな政府に従うわけない」

「今の感染者は緊急事態宣言下で感染した人 なんの意味もない」

「庶民には自粛強要 上級はやりたい放題 美しい国日本」

などといった書き込みが掲示板に出た。

「EXIT」兼近「『自粛だったんだ』という若い人たち」

お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹さん(30)が、27日放送のフジテレビ「ワイドナショー」に出演し、コロナ禍における若者の自粛について語った。緊急事態宣言下で人気YouTuber31人が泥酔パーティーを開いていた問題では、こういう「事件」が起こっても彼らYouTuberの視聴者が減ることは無い、とした。それは面白いからであり、自粛をきちんと守っている芸能人は「面白くない」存在とした。つまり、

「若者たちから人気の人たちは、こういう(コロナ禍で泥酔パーティーをやるという)意識だ、というのが分かった」

ということ。自粛自粛で自宅に籠らなければならず「いい加減にしてよ」という鬱憤から人気が高まった、ということもあるのだが、

「若い人は自粛を気にしている人が少ないんですよね、ずっと。『自粛だったんだ』という若い人たちだっています」

と兼近さんは話していた。

 

(リンク)

西村経済再生相「病床の状況重視 必要なら“宣言”含め対応」(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210627/k10013106291000.html